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#118 学校社会の価値観が全てではない

ルソーは著書『エミール、または教育について』

の中で

「人は二度生まれる。一度は存在するために、二度目は生きるために」

という言葉を残しました。

彼は、子どもから大人への変成という節目における移行の状況を「第二の誕生」と表現しました。

子どもたちは、生まれた時は「家庭」とそれに関連するごく限られた社会の中で生活します。

しかし、年齢が上がるにつれて、「家庭」以外の様々な場所を訪れ、人間関係を築き、多くのことに影響を受けます。

現代ではSNSというツールを使うことで、触れるものの幅は格段に広がっていると言えるでしょう。

彼らは「生きるために」様々な価値観や考え方に触れて、一人ひとりの人格が徐々に形成されていきます。

今の教育制度だと

青年期の子どもたちが主として生活するのは「学校」という空間です。

ですが彼らの社会は「学校」だけではありません。彼ら自身が自分で創ってきた様々な「社会」もまた学校と同じくらい大切な場所なのです。

学校という場所が

そんな彼らの大切な場所の価値観や考え方を受け入れられる空間でなければ

きっととてもしんどいだろうなと思ったりします。


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