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#302 自分の「強み」を再定義することの重要性

 「あなたの強みは何ですか?」

 就職活動はもちろんのこと、人と人とが「利害関係」を構築する上ではよく聞かれる質問です。

 一方、自分の強みを的確に判断することは難しい。私たちは学校、あるいは社会の「尺度」によって、判断され、その尺度で評価されること以外のものが実は価値があることに気づかない場合も多い。また、自分が強みであると思っていたことが短所であり、その逆も然りなことは多々ある(強みと弱みは必ずコインの裏表)。

 今の私の仕事で大切なのは、「自分の強み」と向き合い、その強みを活かして自分の事業に繋げることです。それはつまり、「自分の強みを探すこと」が「仕事」の一部であると言えるでしょう。そんな私の最近の自分の習慣は、「誰かの強み」を探すこと。他者の強みを見つけることで、自分自身のモノの見方が多様になり、またそれが自分自身の強みの再発見に繋がるからです。

 私の母は専業主婦です。父親はほとんど家事をしない中、母親が世間一般でいう家事の全てを執り行ってきました。子ども心ながらにそのクオリティはすごいなと思っていましたが、今になってその「すごさ」に改めて気づきます。程度はともかくとして、昔は夫が働き、妻が家事をする時代。その構図はある意味では一般的だったし、それが「当たり前」だと考えられてきた。だからこそ、「家事をやる」ことの価値が相対的に低かった。

 しかしながら、冷静に考えたら、家事をこなすってすごいこと。仕事効率化、創造性、知識を総動員して行う家事には、社会で生きていくための大切な要素がたくさん入っています。

 夫婦共働きが主流になりつつある今、家事を行う時間の余裕があることすら、「贅沢」になりつつある時代。

 「自分では普通だと思っていることが他者からしたら普通ではないこと」があなたの本当の強みになるとよく言われます。その言葉は正しいのですが、本人がそれを本質的な意味で消化することは非常に難しい。多くの人の助けを借りつつ自分の強みを再発見することが自分の未来を切り開いてくれるのです。


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