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#478 大谷翔平選手の結婚報道に関して思うこと

 大谷翔平選手の突然の結婚発表をネットニュースで知り、その時作業していたカフェで思わず驚きの声を出してしまいとても恥ずかしい思いをした貴村甍です。

 結婚に関する記者会見を開いた大谷選手の姿勢に賞賛の声が上がっています。パートナーに対する様々な配慮と、詮索好きなメディアへのお願いをユーモアを交えつつ、しっかりと伝えているように思えました。いわゆる「境界線」を引いてきるのです。

 日本では、特に男性スポーツ選手が結婚する際、結婚相手に求められる社会的イメージがあります。それは一人のスポーツ選手を「支える」という感覚。それは私にとっての違和感です。結婚相手はその人の人生を「支えるためだけ」に存在するのではないし、お互いに支えあるのは当たり前です。しかし、栄養士の資格などを取ることがスポーツ選手の妻としてあるべき姿であるというレッテルは、危険な思想だなと痛感します。

 そのような思想は、大谷選手の結婚を祝う人々のインタビューの中でも見受けられる。本人たちにはおそらく無意識的なことなのかもしれないし、当然悪意を持って言っているわkではないこともわかる。

 ですが、だからこそ、その思想の根深さを感じる。今や世界的スーパースターになった大谷選手を「支える」ことが、社会が求める彼の妻のイメージになっているのならば、それは妻となる女性の生き方を制限してしまうことだってあるのです。

 私たちは他者に求められる自分を生きる必要はありません。自分の意思をもって、他者を大切にしながら、自分の生きたいように生きる。その中で自分が一緒にいたいと思う特別な誰かとより良い関係を求めながら、様々な困難を一緒に乗り越えていく。ただそれだけのことなのです。

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