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#154 縛るのではなく解く

化粧品会社ロレアル・プロフェッショナルは

その人らしいスタイルや髪色で働くことのできる自由な社会の実現を目指して

「髪色自由化プロジェクト」を発足させました。

ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手も、発足会に参加し

「髪型が強制されるのがその子の個性が消えてしまう気がして寂しい」

と意見を述べられています。

ロレアル・プロフェッショナルの調査によれば

本質的には、人の髪型や色を気にする人は極めて少ないとのことでした。

日本社会で求められる(とされてきている)髪型に関する問題は学校教育でもしばしば話題に上がります。

髪型や染色に関する社会の暗黙の規制は、こと学校教育から始まっているようにも感じます。

最近、私は「記号」という言葉を用いることにしています。

国籍、人種、性別、職業などは、その人自身のアイデンティティを形成する要素の1つである一方、「記号」によって定義されるほど人間は単純な存在ではありません。な記号はいつ失ってもおかしくないし、逆にその記号を失ったとしても私たちは私たちという人間であり続けるのです。

学校教育において

その人がその人らしく幸せに生きる支援をすることを

目的とするならば
髪型や髪色のような記号など、どんな形であっても何の問題もありません。

髪や私たち自身を

「縛る」のではなく「解く」

学校現場が「自由な社会の基盤」になるのだと思います。

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