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読書ログ: The organised mind 脳の整理、拡張に興味ある人向け

洋書The Organised Mindの読書ログです。

成功者は他のことに気を取られずに、今ここに集中する。どうしたらそのような脳を育てることができるのかをテーマにした本。

家の中、人間関係、時間管理まで、各々のエリアを「整理」することで、脳を整理することができる。
成功者は有用な情報とただの阻害情報を分類する力に長けているが、その秘訣は何なのか?


脳をどうやって使う?

脳の機能を最大限活かすには、覚える、検索する、カテゴライズする機能をできるだけ脳の外部に持たせ、脳を他の仕事に集中させること。そのためのヒントがたくさん書かれています。脳は一度見たものを全て格納していると言いますが、難しいのはそれがどこにあるかを認識して、また引っ張り出す作業。
できるだけ脳の外部に保管し、カテゴライズし、すぐに引っ張り出せるような仕組みを作るのが秘訣。

現代では多くの情報がサバイバルには不要な情報。それにもかかわらず、人の脳は太古の歴史から、新しい情報を得ること、それを適切に整理し、理解することに快感を得るようにできている。注意力とは限りある資源。無駄に使わず、集中して使うべきもの。

■家、仕事環境

何かを探すことは時間も無駄になるけど、それ以上に脳に負荷を与える。クリエイティブな人は、この作業が脳に負担をかけないように特に環境整備に気を遣っている。何かがなくて探す行為を少なくすべく、物を減らす、隠す、物の地図を作る。

■時間

すぐ快感を求める反応ばかりを求めていては、長期間のプロジェクトを達成できない。
先延ばしする人には、2つの種類がある。
1.ただ目の前の快感を追い求めてしまう人、2.簡単なタスクの達成感を追い求め、本当に重要なプロジェクト後回しにする。自分がどちらか理解し対策を取ること

■人間関係

誰が何の情報を持っているかを整理することがカギになる。
いかに自分の外に知識を保管できるか。誰が何の情報を持っているかを理解してその人に協力を求める関係を築くことで拡張脳になる。


バルーンゲーム:DARPA米国国防高等研究計画局の実験。
世界中どこかに隠された10個の気象気球を早く見つけたものが40,000ドルの賞金獲得というゲーム。
高機能サテライトを使ったり、高価なハイテクを使ったりするチームがいる中、優勝たのはシンプルなSNSを駆使したチームだった。チームは自分たちの知り合いに、直接気球を見つけ連絡したら4000ドル、誰か見つけた人を見つけて連絡したら2000ドル。友人にこのゲームをシェアしてその友人が見つけたら2000ドル入手して、あなたも1000ドル入手するなど、SNSにて拡散。
わずか9時間弱で世界中に隠された気球を見つけ、ネットワークの力を見せつけた。
例えば爆弾が仕掛けられた時なども、ネットワークの力を使えば、比較的少額短時間で発見できる可能性を示唆している。


ありとあらゆることがマインドフルネスにつながり、今に集中することが脳を活性化させる1番の方法で、そのために外部環境整備を徹底しようという本でした。2014年の本なのでやや古い話もあるけど、取り入れたいハックがたくさんある良書でした!

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