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遺跡レポ:飛鳥の「石舞台古墳」と「酒船石」の不思議な魅力。祭祀の謎に触れる?!

【写真10枚】

 京都駅から近畿日本鉄道でおよそ1時間半。日本人の心の故郷といわれる飛鳥がある。飛鳥駅から自転車を借りて約10分走れば、石舞台古墳だ。


駅前は整備されている

■information
「特別史跡 石舞台古墳」
入場時間:9:00~17:00(受付16:45まで)
休業日:年中無休
観覧料:一般 300円、高校生~小学生100円
アクセス:バス停「石舞台」下車3分
所在地:奈良県高市郡明日香村島庄133
電話:飛鳥観光協会 0744-54-3240

拝観券の奥に…

石舞台古墳の内部へ

 蘇我馬子のお墓と言われる石舞台古墳。7世紀に作られた、日本最大級の方墳だ。

内部に入ることができます

 天井に使われている巨石は77トン、総重量は2,300トンと推定されている²
 石材は3キロほど上流にある峰のふもとから運ばれたらしい。ソリのような運搬道具を用いたことがわかっている¹。

古墳内部を独り占めできる時間も!

名前の由来

 天井に使われた石が平らだったため、舞台のようだとして「石舞台」と名付けらた説がある¹。
 また、キツネが女性に化けて石の上で舞を見せたから説²や、旅芸人が舞台として使ったからという説²もあるらしい。

石の上に登る行為は禁止されていた

なぜむき出し?

 江戸時代には、古墳の盛土はなかったといわれている¹。不思議なことらしい。
 何がって、横穴式の石室がむき出しだったわけだ。工事の途中でやめたのだろうか。
 埋葬されたと考えられる蘇我馬子は、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父。恨みをかっていたのだろうか。

 今も、謎のままだ。

謎といえば「酒船石」

 ご存知だろうか。

不思議な形の溝がある

 石舞台古墳から自転車で北へ約5分。酒船石遺跡がある。

■information
「酒船石」
入場時間:24時間
観覧料:無料
所在地:奈良県高市郡明日香村岡

整備された竹林の階段を数分登る

 現在では、水を使った祭祀の遺跡と言われている。
 松本清張は小説『火の路』で酒船石はゾロアスター教の神殿説を唱えていたらしい。

写真の左手奥に見える!?

 今では親子連れが散歩するコースのようだ。

 子どもが触ったり乗ったりして楽しく遊んでいた。
(上に乗ってはいけないなどの注意書きはどこにもないので、怪我さえなければいいのかな)

宇宙人みたい?!

ソース:
¹:松本弥『[畿内]古墳探訪ガイド〈改訂版〉』メイツ出版、2019
²:拝観券裏面「石舞台古墳の解説」一般社団法人 飛鳥観光協会


 帰り道、すごいグッズを買ってしまいました! 明日「つぶやき」で紹介させていただきます!!


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