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昨日、北九州市小倉南区の貫市民センターにて、
貫校区社協主催の『ふれあい委員会』にお呼びいただきました。

『地域コミュニティ』の話をしてほしいとのご依頼をいただきました。
この委員会でお話するのは、公私ともに2度目か3度目だと思います。

民生委員さん、福祉協力員さん、ニーズ対応委員さん、そして町内会長さんたちが参加されています。
皆さんとても熱心で、地域に対する思い入れがとても強いです。

事務局の皆様のマネジメントがしっかりされているので、いつも多くの皆さんが、主体的に参加されているのだろうと思います。
そんな、とても素晴らしい地域です。


正月から震災が起きてしまい、防災の意識も高まっています。
『防災を含めた地域づくりのお話を』とのご依頼でした。

そして、どのような話題にしようかと踏み込んで確認してみると、
『認知症の対策も入れてほしい』とのことでした。

認知症!
これまで、あまり取り扱ってきていないテーマに、ぼく自身、頭を悩ませながら、講座をつくって、実施いたしました。


まず、最初にお話ししたことは、
『災害は、課題を表面化させる』というお話です。

直接的な被害はもちろんありますが、
潜在していた、潜伏していた、日頃からの課題が、災害を通じて、噴出します。

これまで綱渡りでどうにかなっていたり、
見過ごしてきてしまった課題が、
そういうときに噴出します。

認知症や、障がいのある人、要介護・要支援のこともそうだと思います。
日頃、何とか生活できていたとしても、災害などで周辺の環境が一変したときに、課題として噴出します。

エネルギーの問題や、過ごす場所のこと。
そして地域のコミュニティのこと。

どうしましょう・・・。

そして、こんな問いで、皆さんに考えていただきました。

家ではないところで、どう過ごすか?
とても大きな課題です。
どうしましょう。


そこで、ひとつの考え方の整理として、3つの『ちえん』のお話をさせていただきました。

やっぱり頼りになるのは、血縁。
家族・親族・親戚ですね。
困ったとき、大きな『自助』として頼りになります。

地域の繋がりである地縁。
災害などが起きたときには、やっぱり身近にいる人が助けになります。
地域のなかで助け合っていける関係性が重要ですね。

そして、知り合いの縁。仲の良い縁。
老健施設に頼ることも重要かと思いますが、関係性が無いところに急に飛び込むことはできません。日頃からの繋がりが重要です。


そして、このように、地域のなかで、対策していけることもあるのだろうと思います。
日頃からの課題を、地域のなかで共有しておくことで、いざというときに、お互い様の目線で助け合っていくこともできると思います。


認知症については、徘徊してしまう、行方不明になってしまう。
これも大きな問題です。

このまちも、『認知症徘徊捜索訓練』を実施しているとのことです。

どこかに居なくなってしまったときは、初動対応が肝心です。
とてつもなく遠くに歩いていってしまっていたりするので、対応は早いにこしたことはありません。
そして、何と言っても地域の眼が重要です。

普段見かけない人が歩いていたなら、すぐに気付きます。
向こうの方に歩いていったなどの情報があれば、捜索に役立てられます。

多くの人が協力して探すことが早期発見のカギですよね。


そこで、連絡網の重要性について。
伝言ゲームしてしまうため、文字情報を含めたメールなどでの情報を伝達すると良いですね。
すでにこの地域では、各町内会長へ連絡する体制づくりができているとのこと。

メールを入れたとしても、気付いていない、見ていないということもありますから、急ぐのであれば、直接連絡した方が良いですよね。

そこで、早期に情報伝達するにはどのような体制が必要でしょう?

あそぼうさいプログラムでもある『トランプ町内会の連絡網』というゲームを皆さんにやってもらいました。


トランプを連絡網の組織図のように並べていきます。
正解はありません。

その地域なりの構成で良いのですが、このゲームで表現したかったのは、スピードです。

ひとりひとりに、電話連絡する伝達として、次の人に電話して、というのを繰り返します。
左右対称の美しい組織図は、どちらかばかりかが、先に先に進んでいきます。
災害対応も、行方不明の方の捜索も、時間が命。刻々と迫る時系列で系統を考えていかねばなりません。

地域のなかで、みんなで繋がって、助け合っていきたいですね。

最後に、絶賛作成中の、防犯紙芝居を2つご披露させていただきました。

話題のテーマとも揃うように、
『空き家問題』と、
『子どもからのあいさつ』というストーリーをお話しました。

ともに、地域のコミュニティの話題です。


認知症対策としての講座設定ではありましたが、ぼくからお伝えしたかったのは、地域コミュニティによって対応できる部分もあると思います。

自分たちのまちのことを思い、いつもご尽力されてる皆さん。
とても熱心にお聴きれていたのが印象的でした。



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