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ウクライナから避難した家族のお話です

ウクライナから来た娘のクラスメートがプレイデートに来てくれて、そのお父さんとお話しする機会があったので、普段では知り得るのが難しい彼等の状況シェアさせてください。

彼はロシア生まれのウクライナ人で、多くの親戚、友人はロシアにいるそうですが、ロシアの人々はナチスがウクライナを攻めていると本当に信じているそうです。驚くほど情報統制されており、誰彼もが「早くロシアに逃げてこい」と口を揃え言ってくるそうです。

戦争が始まる前はここでの生活と同じようにキーフで平和に過ごし、家をリノベーションして新しい家具が入り新生活が始まったところに戦争が始まり、あれよあれよという間にキーフにミサイルが飛んできて、今は全て無くなってしまったそうです。
なくなった家のことより家族四人で生活できることがどれだけ大事か、今身にしみて感じているとのこと。

出国後はブダペストに家族4人バックパック一つで避難したそうですが、ハンガリーは親ロシア政権かつ街中にロシアの政府かスパイのようなロシア人も多いようで、自分たちの身に何が起こっても不思議では無いためにオランダにこられたとのこと。オランダでは数回転居した後、たまたま我が家のご近所&娘同士がクラスメートに。

15歳の長男、11歳の長女はこちらの生活に馴染みだし、ファッションデザイナーだった奥さんは特別枠で創設されたウクライナの子ども向けの学校教員の特別職を得たが、自身が現地の企業で採用されなければ(難民カテゴリー以外のVISAを得ることが出来なければ)、戦争が終結した際には家の無くなった国に帰らなければならないそうです。

知的でスマートな方で、命からがら逃げてきたとはぱっと見では想像すらできないですが、今はごく普通の生活も何かの拍子でガラッと変わってしまうことがあるのを目の当たりにしました。(コロナもそうでしたが・・)
早くこの嫌な戦争が終結してほしいと願うものの、終結るすと彼等は自分の家が無い国に帰国しなければならないかもしれないという現実が待っており、彼等が今抱えているストレスは私達の想像を絶するものだと思います。

私達ができる事は、今一緒に居る間にお互いに思い出を作れるよう一緒に遊んだり、仕事の機会があれば紹介したりと言ったことしかできませんが、今ある「普通の生活」は何かの拍子にいとも簡単に崩れてしまう時代になったこと、本当に大切なものなのはモノやカネではないと言うことを改めて考えさせられました。

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