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12.25 ガザ料理でクリスマス

2023年のクリスマスは、頭の中がガザで一杯です。
国連WFPによるとガザ地区の9割の人が飢えているそうです。
今回の料理のテーマは「ガザへの差し入れ」です。作るのはいつもの夫。

〈本日のメニュー〉
・オリーヴ
・モロヘイヤのスープ
・ピタパン
・ガザン・ダッガ(トマトとディルのサルサ)
・ガザン・フムス
・ワラク・ダーワリ(ガザのドルマ)
・サヤディエ(魚を載せたピラフ)
・付け合わせのトマト&ポテト
・ガザ風・無意識フルーツケーキ
・ミントティー

モロヘイヤのスープは、「玉ねぎ+にんにく+トマト+モロヘイヤ」を炒めて→「塩こしょう+レモンジュース+パプリカパウダー」で味をつけたもの。
モロヘイヤは「パレスチナに祝福をもたらし、イスラエルからの攻撃を防ぐ」といわれています。

ガザン・ダッカは、「唐辛子+玉ねぎ+ディル+トマト+レモンジュース+塩」をミキサーでバルスして→オリーヴオイルをかけたサルサです。ピタですくって食べたら、からーい!Σ(>皿<lll)
ガザの人はからいのが好きらしいです。
(翌日、加熱して、フムスと共にピタに入れて食べたら旨かったです)

ガザン・フムスは、「ひよこ豆+タヒニ(練りごま)+にんにく+レモンジュース+塩」をペーストにして→「オリーヴオイル+パプリカパウダー」をかけた、お馴染みのフムス。
ただし、「ザアタル」というミックスハーブがかかっているのがガザ風。ザアタルは「シューマック(ウルシ科のルス・コリアリアの実)+白ごま+紫蘇しそ+塩+オリーヴオイル」でできています。オレガノっぽい香りで、爽やかな酸味があります。ザアタルは「魂のハーブ」と呼ばれていて、パレスチナの「抵抗」と「回復力」の象徴とのこと。

メイン料理のワラク・ダーワリ(ぶどうの葉のドルマ)は23日に巻いておきました。(24日は教会に行くし、25日の料理中に巻くと時間がかかるから)
フィリングは、「玉ねぎ&にんにくのみじん切り+大豆ひき肉+米」をオリーヴオイルで炒めて→「レーズン+イタリアンパセリ+ミント」を混ぜて→「塩こしょう+シナモン」で味付けして→こねたもの。
このフィリングを、塩抜きしておいた瓶詰めのぶどうの葉で巻いていきます。なぜか巻くのは夫より私のほうが上手いみたい。
そして25日に、鍋底に「じゃがいも&トマトの輪切り」を敷いて→ドルマを並べ→落としぶたをして→「水+トマトソース+レモンジュース+塩」で、グツグツ煮ました。
火を消して、1時間くらい放置してから落としぶたを取り、夫が鍋に大皿を被せて「よいしょー!」とひっくり返します。この作業は男前ですね。美しい形にできました!

ワラク・ダーワリ
*ヨーグルトソースで食べましたが、どうも納得がいかず、トマトソースを作ってもらいました。
個人的にはトマトソースに軍配。

鍋底に敷いたじゃがいもを取り出すと、出汁だしの効いた付け合わせのポテトになります。(トマトは溶解)

メインその2はサヤディエ
生米と魚と野菜をひとつの鍋で炊いて作る漁師メシで、ガザの家庭料理になっているそうです。
ところが、「米はピラフにして、魚は揚げて合体!」というズルいレシピを見つけ、こっちのほうが美味しそうなので、この方法で。
バスマティ米が売ってなくて、残りご飯が3合くらいあったので、ワラク・ダーワリもサヤディエも、残りご飯で作りました。
まず、薄切り玉ねぎをオリーヴオイルでキャラメリーゼ。
「玉ねぎの半分+クミン+シナモン+黒こしょう+塩+トマトペースト」をミキサーでソースにして→ご飯と炒めてピラフに。
皮を取って、カットしたたらに、スパイス(ガーリックパウダー+おろししょうが+ザアタル+クミン+パプリカパウダー+レッドペッパー+塩こしょう+レモンジュース)をかけて→小麦粉をまぶして→油で揚げます。
ピラフの上に揚げたたらを載せて→「残りの玉ねぎ+ローストした松の実&スライスアーモンド」をトッピング。タヒニソース(練りごまをレモンジュースで溶いたもの)で食べます。
これは旨ーい!+.(・∀・).+

*「揚げ魚を載せたピラフ」って、たぶん「残りご飯&家にあるスパイスだけ」でテキトーに作っても間違いなく旨いですよ! おススメ料理です!(タヒニソースも無くてOK。ただし、ローストしたスライスアーモンドはめっちゃ合います)

ガザ料理は、レバノン料理ほど大量ではないですが、すべての料理にレモンジュースが入っていて、酸味のある料理でした。

デザートはガザ風・無意識フルーツケーキ。(夫がほとんど何も考えずに焼くケーキ)
中に入れる具材は、すべてパレスチナで食べられているもので作ってもらいました。(デーツ、いちじく、あんず、レーズン、オレンジ、くるみ、アーモンド。スパイスはシナモン)
今回は全粒粉が混ざっていて、シュトレンのようなずっしりした食感に。

「どこでもドア」があったら、料理を全部タッパーに詰めてガザに行くのですが……。(そしてダメ出しされたりして)
行けないので、わずかですがWFPに気持ちを託しました。

Salamu!
平和を!
Prime Minister Netanyahu, ADONAI is watching you!
ネタニヤフ首相、我らの神アドナイが見ています!


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