「今更『天気の子』見た」2022/12/20

スラムダンクに続き「すずめの戸締まり」も見たい気がしてきたが、よく考えたら「天気の子」見てないじゃんと気づいて、ネトフリで。
そういやM-1も見たけどそんなに語ることが無い。

他人からは間違ってるって言われるかもしれないけど、んでまあ実際そう言われるのもわかるんだけど、でも自分にとって大切な方を選びとる! ……っていいよな〜と思った。
世間的には間違ってても自分が幸せならOKですってことでやってるからね私なんか、こういう話にはグッときてしまうよ。シーソーゲームの「友人の評価はイマイチでも/愛想が尽きるようなときほどShe's so cute」って歌詞も同じ理由で好きだ。
最近は特に、後ろぐらいことのない人間であることが求められる時代になってる。それはSNSのせいだって言われてるけど、自分は割と創作物の影響もあると思う。
映画もJ-popも公明正大なものが増えた。地球を救ったり友情の素晴らしさを歌ったりするのは勿論構わないんだけど、そんな当たり前で正しい行動や感情を作品にして表現する人たちには、もっと他に言うことねえのかと思ってしまう。お前に言われずともこっちゃ環境に配慮してエコバッグ持ってるし、ありがとうや愛してるじゃまだ足りなくて「幸せです」って言うわ。
私が創作物に求めるのは、友人の評価がイマイチの恋人がキュートに見えてしまった歌であり、東京が水没しようが恋人を選んじゃう映画だ。
主人公が色々社会的にやらかしてる描写も、まあ「他人から見ればアレだけど本人たちにはこれしかないっていう決断」っていう描写のためかなって思えたからいいかな。これは作風でちょっとごまかされてるかもしれない。あの絵あの声だと保護観察がついても爽やかに見えちゃうじゃん。これが福本伸行風の作風だったら……。あ、「涯」みたいでアリかも、逆に。

自分たちの気持ちで世界が変わってしまったっていうのも本当で、世界なんてもともと狂ってるっていうのも本当で……というのもいいよな〜。
巫女の力が無くとも恋愛や選択って世界を変えるものだし、それは他人から見りゃ狂ったものだし、その狂った恋愛や選択が寄り集まって世界ができてるんだから、世界は狂っていて当然なんだ。

そんな感じで楽しめました。
でも途中で過去作のキャラがカメオ出演してくるの、ネトフリの字幕機能が無かったら気づけなかっただろうから、「すずめ」もそっちまで待った方がいいのかもなー。なんちゅうしょぼい理由だ。

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