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承認欲求ジプシー

2024年5月1日(水)

学生時代は自分に自信がなさ過ぎて、卒論で「自信があるとはどういうことか」を取り上げたほどでした。
でも、それを書いたからとて自信を得られたかと言えば全く得られず。

子育てを始める時に「自分のように自信のない人間が育ってはいけない、そのためには…」の切り口を探してる中で児童精神科医の故佐々木正美先生に出会いました。
ものすごく平たく先生の言うところの育児の方向性を書き表すと

  • 子供の望んでいることをしてあげるという「過保護」はOK

  • 親が子供にこうあって欲しい、こうあるべきからと子供に施す「過干渉」はNG

前者は無条件の愛を子供に与えることになり、子供は自分のそのままの欲求を満たされることで自己肯定感を得ることができる。
後者は条件付きの愛を子供が感じて、子供の「こうありたい」という欲求が満たされず自己肯定感を得にくい。

子供はまず家庭という一番小さな社会で親に認められることで、社会でも信頼感を得ることができる。

子供にはコレで行こう!
そうすれば子供も自分に自信を持って、活き活きと生きてきけるはず!
そうやって取り組んで15年が過ぎたでしょうか、育児も終わりが見えてきた時に気がついてしまいました。
「確かに子供は満たすことができたと思う。でも自分は???」

子育てをすると自分の親に感謝の気持ちが湧いてくるものと聞いていましたが、私に訪れたのは親に認められなかったという空虚感でした。

もちろん、子供が活き活きと生活している様子を私も横で見ていて、とてもとても嬉しいことで、子供に対して感謝の気持ちでいっぱいです。

だけど、私自身は自分の親に満たされることがない。
「承認欲求ジプシー」なのです。


…残念!!!(羽田陽区風)


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