見出し画像

……なんで私は……きちんとした白魔導士になれないんでしょーか|TL小説『落ちこぼれ白魔道士セシルは対象外のはずでした』第2巻

※この作品はTL小説です。

1巻の感想はこちら。

晴れて(?)
思いが通じ合った落ちこぼれ白魔道士・セシルと聖騎士隊隊長でフレイア公爵である・オズワルド。

めでたしめでたし……じゃなかった!

解呪はまだ終わってないし、イチャイチャしようものならセシルが身体に呪いを取り込んでしまい昏倒してしまう始末。

「オズワルド様は一足飛びなんですよ。いいですか? 私たちはまだお付き合いを始めたばかりです。まあ、必要があって先に一線を越えてしまいましたが、本来清い交際を続けている段階です」

『落ちこぼれ白魔道士セシルは対象外のはずでした』第2巻

という訳で初デートをしようとすれば、見事に思いはすれ違う。

そこへEDになる呪いをかけられた聖騎士・ジャスティンがセシルに解呪の助けを求めてきて、事態は混乱するばかり。

「恋人の前で別の男のムスコの話をするんじゃない! ていうか、さっきも言ったが別の白魔導士に治療を頼め! それこそ天才白魔導士がいるだろ!」
「お師匠様はそういったことに興味がないので、多分、腐って落ちればいいって言われるだけです」
「衝撃の事実パート2!」 

『落ちこぼれ白魔道士セシルは対象外のはずでした』第2巻

そこへ、王城周辺に現れる、謎の黒い鳥の存在。

セシルがずっとコンプレックスに思っていたこと。

それらが渾然一体となって繰り広げられるラブコメディ第2巻!


えー、これで終わり?!

そりゃ1巻が面白かったら、2巻も面白い。

とにかく、解呪は終わってないので、気持ちが通じ合ったところで何も進展はない(笑)。
いや、育った環境も違う2人だから、気持ちも通じてない。

セシルが、かつて自分だけでは行けなかった精霊の森へ行くエピソードにはしんみりするものの。

並行して展開されるジャスティンのエピソードがそれをぶち壊す(笑)。

今回もコミカルで面白いお話でした。

最後のエピソード(番外編?)は、解呪後の2人のお話ですが、最初、え? いつのタイミングの話なの? ってくらい、ひとっ飛びしてた。

幸せな2人を見れて……ってよりも、えーっこれで終わり?! まだまだ行けそうなのに!って感じです。

そりゃ時間が経てば、セシルの体質なら自然と邪気を消化(?)出来るので、特別なエピソードはいらないのかもしれませんが。

勿体ない。

もう少し、色んなお話が読みたい作品です。


この記事が参加している募集

読書感想文

よろしければサポートをお願いします。