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もうピンヒールはいらない。


20代の時は愛用していたけれど
30代になって使わなくなったもの、
30代の時は愛用していたけれど
40代になって使わなくなったもの、
その内容には個人差はかなりあると思いますが、
男女問わずにそういうアイテムって
結構ある気がします。
年齢や、好みの変化、環境や習慣の変化など
色々な理由から、もう自分には
必要でなくなったもの。

わたしは、30代後半くらいまで
必要としていたけれど、ある時から
もう自分には全く必要ないと思い手放した、
そんなものがいくつかありますが、

「高いヒールの靴」がそのひとつ。

タイトルにはピンヒールと書いたけれど、
ピンヒールに限らず、8cm以上などの
高いヒールの靴すべて。


背が低くて、10代の頃からそれがずっと
コンプレックスのひとつだった。
山ほどあるコンプレックスのひとつ。

だから10代の頃から高いヒールは
わたしには欠かせないアイテムのひとつだった。

今現在アラフォーと言われる年代のわたしが
思春期と呼ばれる年齢になった頃は
ちょうどルーズソックスが流行りはじめ、
コギャルと呼ばれるものが誕生した、そんな世代。
時を同じくして、いわゆる「アムラー」と
呼ばれる存在も一世を風靡した。
ヤマンバなんて呼ばれる唇が真っ白の
ガングロギャルもブームになった。

そんな若かりし頃はずっと、
超厚底のブーツが手放せなかった。
厚底ブーツで転んで膝から流血なんてことも
時々あったのだけれど、
今思うとよく大怪我しなかったな。笑

時が経ってコギャルや厚底ブームは去り、
大人になったわたしは、厚底よりもう少し
大人びてセクシーな印象の、
ピンヒールなどを選ぶようになった。
それも、8cm〜12cmのかなり高いもの。
(今思うとよくあれで何時間も歩けたものだ。)


そうして10代からずっと、
高いヒールの靴を履いて生きてきた。
靴や足だけでなく、あらゆる背伸びをして
必死につま先立ちで生きてきたような気がする。
つま先がボロボロになるまで。

そんなわたしは、30代半ば過ぎ、
過去に何度か記事に書いてきたけれど、
心身ともにボロボロだった。

けれどそれからしばらくは
まだつま先立ちで必死に生きていた。
そしてちょうどコロナ禍になった頃、
もう無理だ、と何もかも辞めて手放して投げ捨てて
自分自身を立て直すことを決めた。
すでに猫さんを引き取っていたわたし、
猫さんがいるから今まだこうして立っていられる、
でもいつか…そのうち、自分の心身を
立ち上がれないほどに壊してしまうかもしれない、
そう思っていた。

自分の心身を休ませること、
自分自身と向き合うこと、
抱え込んだ必要のないものを手放すこと、
本当に必要なものや大切なものを見極めること。
そういった作業が必要だった。

ちょうどそのくらいの時に、
高いヒールの靴たちを少しずつ処分していった。

今思えば、背伸びしない自分になるために、
必要がないものと判断したのだろう。
もうこういう靴は自分には必要ない
そう思うようになって、お気に入りだった
たくさんの高いヒールの靴コレクションたちを
一足、また一足と、処分した。

1〜2年をかけて少しずつ処分し、
今のお家に引っ越してくる時に
残りもほとんど処分した。
とは言え急な冠婚葬祭などがあるかもしれないと
妙に現実的なことを考えて、
2〜3足だけ残した。笑

今はもう、どんな場面でも
高いヒールの靴を履くことはない。
色んな意味で背伸びもしなくなった。
足も心も、スニーカーやぺたんこの靴で
背伸びせずにズンズンと沢山歩く。

ヒールのブーツなども手元にあるが、
今あるそれらはヒールも低くて
歩きやすいものばかりだ。


最近ではもう、
残してあったピンヒールの靴も処分して、
万が一冠婚葬祭などがあった時など、
(特にアラフォーを過ぎると急なお葬式などに
対応ができる用意はしておいた方が良いのかな
と思ったりもするようになったので)
そういう緊急時用に、低いヒールのパンプスを
一足だけ買っておこうかな、なんて思っている。

もう、高いピンヒールのパンプスを履いて
心身ともに背伸びして、
つま先立ちで無理して歩くなんて
この先の人生ではしないだろう。


そしてそれが今の自分にとって
最も心地よい選択だ。


でもあと10センチ身長が高かったらな
って今も思ってるんだけど。笑


わたしの姉は、わたしより10センチも背が高い…笑
姉妹なのに、なぜなんだ…笑




それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。






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