見出し画像

アヌシー国際アニメーション映画祭れぽ

カンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形で創設された世界最古のアニメ映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭が3年ぶりに実地開催されました。
今回参加した理由は主に3つ

1.2016年から交流をつづけるThe Animation Workshopの創設者はじめ仲間たちと再会し、進捗状況と今後の交流についてお話しすること
2.来年3月に正式オープンするレジデンス施設のPR
私が暮らす大月町では、アニメーションを軸にしたまちづくりを施策としていただいています。
3.高知県にアニメ産業の創出を目指す、「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」にも関わらせていただいていること

商業アニメ、短編アニメーション作家、プロデューサー、ディストリビューター、ジャーナリストとして参加される方が煌めく中、四国の端っこでお猿のそばで水洗トイレのない暮らしをしながらアニメーション×教育・地域の取り組みをしている不思議な私の視点で映画祭の期間中どのように過ごしたのかをレポートさせていただきます。

チチという店名のジェラート屋さん

会場となるアヌシー湖周辺は観光・バカンススポットでありました。

アクセス・周辺について

私と伴侶のマーティンは、スイス・ジュネーブ空港から会場へと電車で移動しました。パリのシャルルドゴール空港より行きやすいようです。

ジュネーヴ空港のしゃれた標識

フランス入国には、陰性証明が必要とのことで、ジュネーヴで無料検査を受けました。スイスもフランスもEU圏内のためフランス入国の際に審査はなく、陰性証明も提出しないまま(;^_^A

空港近くの住宅地を歩いて検査へ
かわいいコンポスト収集箱 生ごみの処理は大切ですね~
誰かの家なのかお店なのかお寺なのか。。。
暮らしのゆとりに憧れを抱きました

観光地のため、宿泊施設は充実しています。キャンプサイトから豪華なホテルまで。映画祭開催期間中はどこも満室になってしまうので早めに手配しましょう。フランスの学生さんは数人でアパートなどシェアしているみたいです。今回はゆっくり滞在できるように会場からバスで30分くらい離れた湖畔の部屋を安く借りれました。簡易キッチン・冷蔵庫付き✨

近所のブランジェリー

パン❤
美しい芸術品!魔女の宅急便に出てきそうな女将さん、ごちそうさま!
ひとりのときは、おいしいパンとオイルとお塩だけ持ってあちこち歩きまわるのがスタイルですが、伴侶はそうはいかないので外食もしました。

映画祭の様子

目玉となるような作品、プレミア上映会場には大勢の学生が長い行列を作っていました。フランスでは芸術が大切に受け止められているという文化背景、ゴブランのような優れた教育機関があることからこのような環境が育まれやすいのでしょうか。ゴブランを卒業してペルーで2Dアニメーション、ディレクターとして仕事をする友人と遭遇して話を聞くと、旧友との再会を楽しみに来ている人も多いと知りました。

今回私が参加したのは、主にマスタークラス。
第一線で活躍するクリエイター、スタジオ、教育機関から直接プロジェクトの制作の過程を聞ける&質問もできちゃう貴重な機会。1日にひとつマスタークラスのお話しを聞くだけで、その後は頭の中にいろいろな考えが巡ってしまうほど気づきの多い充実した内容でした。

1日目、インクルーシヴ・ストーリーテリング

登壇者
クリス・二ー 
カリッサ・バレンシア 

ストーリーテリングの力を社会をよりよくする方へ使おうというお話。クリスはセサミストリートの制作からキャリアをスタートして、男性ばかりが活躍する職場と仕事の流れの中で人との関わりから自身のキャリアを築いていったそのお話しは、見事なエンターテイメントでした。これまでのピッチ(プレゼン)経験のすばらしさを垣間見るようです。糧になります~。

紹介されたプロジェクトと映像にも涙を流しまくっていました。はじめはバラク・オバマ、ミシェル・オバマも製作総指揮を務めた「We The People

楽しくてかっこいいから、社会と制度と自分の関わりについて、こどもも大人も一緒に理解を深めて行動に移す想像ができました。
このマスタークラスが今回来た意味だったのだと。もう帰っても悔いはないと思ってしまうほどの刺激を受けました。

スピリット・レンジャーズ ~森のおたすけ隊~

同じく登壇したカリッサは、クリスがその才能を見出し支えとなりました。
彼女はネイティブ・アメリカンで、同じくネイティブ・アメリカンの制作陣を集め、部族への了承も得た上で制作されたのがこの作品

全部族への了承を得るために、NETFLIXが納期を1年近く延長したというエピソードに心打たれました。これからのコンテンツ制作や見る人に届ける方法、配信について世界の現状にアップデートできました!
クリスは「次の世代へバトンを渡していく、若き才能を世に出していこう」とマスタークラスを締めくくりました。コツコツと自分にできることやっていこうと勇気づけられました。

今回は、いったんここまでとさせてもらいます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
なんだかワクワクしてもらえたら嬉しいです。
アニメーションと世界と教育に携わる方に届くといいな(^^♪
コメントやフォローなどなど
どうぞよろしくお願いします˖✧

おまけ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
We The Peopleは、フルエピソードも見れるみたい✨
ぜひ♪

この記事が参加している募集

スキしてみて

ありがとうございます❤️🌍✨ 心と体と旅の糧とさせていただきます☺️🙏