いろはに最果て酔ひもせず

人間の掃き溜めのような地下で人形をしている、六法全書から第十七改正日本薬局方に持ち替え…

いろはに最果て酔ひもせず

人間の掃き溜めのような地下で人形をしている、六法全書から第十七改正日本薬局方に持ち替えた女です。

最近の記事

祖母と過ごした3か月日記

 私の母方の家系は、とても頭がいい。死んだ祖父も秀でた人物だったと周りの人は語る。ただ、父方とは違ってどちらも終戦日の放送が聞こえないレベルの田舎の出であったのだ。田舎というのは嫌な風習がある。祖母は小学校を卒業していない。祖父は親に学校に行く許可を貰えなかった。だから、どちらも学歴はない。きっと祖父が生きていたら私は学費も自分で払わずに済んだだろう。塾の費用を稼ぐために意味不明なバイトもする必要もなかっただろう。たらればは嫌いなのでこの辺で。  祖母と衣食住をともにするこ

    • 祖父が死んだ話

       父方の祖父が死んだ日の夢を見た。ドラムを叩きながら、祖父の好きな曲は意外と新しい曲だったのを思い出した。電車で囲碁の話をしていたお年寄りと孫を見て、いつかの自分を思い出せなかった。  記憶が、抜けていく感覚。今日会った友人の事を、駅で見つけるまでに時間がかかった。会っても思い出せなくて、それどころか今日会っていたことを先ほどまで忘れていた。嘘だと思えば思う程記憶の維持ができない。昨日まで確かに覚えていた問題もすっかり忘れている。学習に関する記憶、普通の記憶ともに抜け落ちて

      • 低年収の子供の戯言

         まずこの話、ほぼすべてが私頑張ったって叫びたいだけである。「頑張ったね」って言ってもらいたいのだ。  親の話をすると、まぁ驚かれる。エピソードは無限のようにあるが、母親も父親も一角だけを見れば羨ましがられる人間であった。今度これも記事にしようと思う。    私の親の年収を当ててみてほしい。「私立高校出身私立薬学部(年間学費だけで210万)に一人暮らしで通っている娘を持つ」親なのだから裕福なのだろうと思う人が多いだろう。事実、私は少なくない人数の人たちに「お父さんに感謝しない

        • 幼少期に出来なかった事を今やりたい

           「若い頃に手に入れられなかったものや出来なかったことに執着する」という言葉をネットで昔、見た。その時はそんな訳ないだろうと思っていたが、こうして大人になると案外この言葉は私にとって凡そ真実であった。  皆さんは、子供の時、家族と旅行をしたことがあるだろうか。誰かと祭りに行ったり花火を見たりしたことがあるだろうか。学校の帰り道に寄り道をしてちょっと悪戯な気持ちになったことがあるだろうか。朝目が覚めた時「おはよう」というと「おはよう」と返してもらったことがあるだろうか。「いた

        祖母と過ごした3か月日記

          平成最後にパパ活について考えた

           初めまして、こんにちは。知ってる人はただいま。私と言えば新宿の隅っこでポケット六法と解剖学の教科書を背負っておっさん相手に笑顔を振りまいているような人物である。  平成最後に私がしたのはフリスビーである。20年間性行為と隣り合わせで生きてきた女が彼氏でもなければ好きでもない男とsexをするわけでもなく雨の中フリスビーをしていたという事実は、友人の間では飲みのネタにしかならないであろう。  さて、平成について語ろうと思ったが特に話すこともない。困ったなと思った時、一つの単

          平成最後にパパ活について考えた