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それは「ドキドキ」だ。

私は取材で全国を旅する。いまでこそ少なくはなったが、ひと昔前は毎日のように全国を飛びまわっていた。朝早く東京を出発し北海道で取材をした後、午後には再び東京から別の取材で大阪に向かうなど、東へ西へとあわただしい毎日だった。

寝る暇のないほどの激務ではあったが、旅先で出会う感情で心は常にいっぱいだった。

取材で伺うのだから、旅先にはさまざまな事情の現場が待ち受ける。事件や事故、地方ネタ、芸能人の結婚、不倫、未確認動物関係など。楽しい現場もあれば心が張り裂けそうな現場もあって、数十年経った現在でも脳裏に焼き付いて離れない瞬間が幾つもある。

公共性を求めるがゆえの状況説明だけの報道。そういう類いのものではなく、私が伝えたいものは、誰かの溢れんばかりの幸せ、誰かのやり場のない怒り、そして誰かの果てしない哀しみ。

途立つ先にある「ドキドキ」を形にし伝える事こそ、我が使命だと思っている。

読んでくださりありがとうございます。サポートいただいたものは映像動画コンテンツ制作費用として大事に使わせていただくと共に、昨年の心臓手術、今年の難病発覚と病院代もかさんでいるので、その足しにさせてください。