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テロップでみる表現方法の変化

みなさん、「テロップ」ってご存じですよね?そうそう!映像中に出てくる説明や会話のフォローの文字のアレですよ。なにげなく観ているアレ、実はこの30年ですっごく変化してるんですけど、気にしたことはございましたか?

私が映像業界に入ったのは1988年。専門学校の映像学科に入学し、その後テレビ業界に入りました。携わっていたのは撮影の現場だったのですが、1992年頃から編集にも携わるようになってきました。当時はパソコンがまだ世の中に普及していなかったため、番組などに挿入される「テロップ」は「写植屋」に発注され、黒い紙に白で印刷された文字をレンズを通して撮影し、映像と合成されるというものでした。(図1参照)

写真植字(しゃしんしょくじ)
写真植字は、写真植字機を用いて文字などを印画紙やフィルムに印字して、写真製版用の版下などを作ること。また長らくテレビ放送用のテロップ用の版下としても使われた。

写真植字

「テロップ」表現としても、当時は「写植屋」が作った白文字を映像に浮き出させるだけでしたが、後に編集機材の発展により、エッジ(輪郭)かシャドウ(影)のどちらかを付ける文化が浸透しました。(図2図3参照)

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鉄の扉を開けてみた

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