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140字小説【悪魔の石】


久しぶりにカフェで会った友人が見せてくれたのは、身代わり地蔵のような力がある黒い石。石を手に取って眺めていると、とつぜん一台の暴走車がカフェに突っこんできた。黒い石は妖しい光を放ち、割れた窓ガラスはぼくを避けるように友人の首に突き刺さった。彼が身代わりになったのだ。

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