見出し画像

140字小説【友人が売っていたもの】

自分の興した会社が倒産し借金だけが残った友人。でもそんなに辛そうじゃない。それどころか「どうした?大丈夫か?」と心配する人たちが集まってきた。彼らに友人との関係を聞いた私は納得した。心の広い友人は商品を売っていただけではなかった。彼らが本当に苦しかった時に、恩を売っていたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?