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140字小説【替え玉】

彼女は滅多に人前へ出ない。釣り鐘型の帽子を好んで被り、マスクもするので顔は殆ど隠れてしまう。隠す理由は容姿が僕と瓜二つなので抵抗があるらしい…昔は僕一人だった。今は十三人になり、彼女は僕に次ぐ古い人格で十三人中一番聡明だ。試験問題は余裕で解けたようだが名前を書き間違え替え玉失敗…

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