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140字小説【見越していた夫】

「夢のあるプレゼントをありがとう」それは私が生前の夫に伝えた最後の言葉。冷え込みの厳しい夜の高原。肩を寄せ合い満月を眺めていた。私と幼い娘を残し旅立った無念は察するに余りある。数年後、生活に困窮する私に富裕層から連絡があった。「あなたの所有する月の土地を私に売ってくれませんか?」

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