佐治春夫氏の「１４歳のための時間論」を読んで、今回もいろうたなりの「人生論」を語っていきたいと思います。

✅「時間」は目に見えないけれど

わたしたちは当たり前のように「時計」や「カレンダー」を見て「時間」を知り、日々行動しています。しかしよく考えてみれば不思議なもので、わたしたちは、それらを見て時間を「感じる」ことは出来るけれど、時間が「見えて」いるわけではありません。

「時間は目に見えない。だから見えるように時計を発明した」

というわけです。

本来、わたしたちはそれぞれの時間間隔で生きています。自然に目が覚める時間も違うし、お腹が空く時間も違う。それが自然な姿です。

しかし、社会生活をするため、人は「共通の時間」を作る必要があった。そこで「時計」という、見れば誰もが「その時」を知ることの出来る道具を作ったわけです。

さて、わたしたちが「時間を感じる瞬間」は時計やカレンダーを見る以外にもたくさんあります。

例えば季節の移ろい。一日の太陽や星の位置の変化。空腹によって……。

こういう「時の変化を感じる」ことこそが「生きている証」だと佐治氏は述べています。逆に言うと、「変化しなくなったとき」が「死ぬとき」である、と。

✅時間の波に乗のる

わたしたちはつい、「時間は未来に向かって一直線に、連続的に進んでいる」と思いがちですが、先日の記事でも説明したように、「人生」＝「時間」とは「点」＝「一瞬」の連続であり、存在するのは「今この瞬間」しかありません。

それを佐治氏はこのように表現しています。

この、「時の波の上にのっている」と言う表現が個人的にはとても印象的でした。

そして「自分の行いによって切り取りながら『自分の時間』を作り、感じている」、と言う言葉。これはまさに、目の前の出来事を、「いいように捉えるのも悪いように捉えるのも『自分の心次第だ』」と私は解釈しました。

「時の波の上にのる」を私なりの言葉で表現するなら、

「時という道を歩いて行く」
でしょうか。

つまり、わたしたちは、決められた人生を生きるのではない、と言うこと。起きた出来事をどう捉えるかも自分が決めればいいし、生き方も自分で選べばいい。それが『生きる』と言うことだと、わたしは思うのです。

わたしたちは、共通の時間の中で生きていても、やっぱり「固有の時間」がベースにあります。そしてなんと言っても、あなたの人生はあなただけのもの。あなたが見ているもの、感じていることはあなたにしか分からない。たとえあなたが、隣にいる大切な人と同じ時間を共有していたとしても。

ですから、今日も「一瞬一瞬」を大切に生きていきましょう。
目に見える数字は参考程度にして、あなたの身体の感覚を大切にしましょう。

それでは、今日も素敵な時を刻んで下さいね😊

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