わたしのバイブル!地図が楽しくてしょうがない5つの理由 (Remix)
このnoteは、まつしまようこさんの「趣味は地図です」という投稿の内容と画像素材を加工し、ねおみのるさん命名のタイトルがはまりそうな感じにリミックスしてみるという編集稽古作品です。
スマホひとつで、初めての取引先への訪問も、混雑する駅前での待ち合わせも、かんたんに済んでしまうこの時代。
でもなんだか、大切なものを失ったような気がすることはないだろうか。
私の趣味のひとつは、「地図」だ。外回りだった社会人生活を送る間、毎日ショルダーバッグに冊子版の地図を詰め込んで歩いた。
このnoteでは、私のバイブルともいえる地図の「楽しみ方」を5つの観点から紹介したい。
①達成感を得られる
アナログな地図の楽しい使い方の1つは、「歩いた道を、蛍光ペンで塗っていく」こと。
1日の終わりや、用事が終わったあとの休憩時間に、地図をバッグから取り出して開き、歩いた道を塗りつぶしていく。
自分が歩んだ道のりが可視化されることで、日常の積み重ねの中で、「あ、こんなにも歩いてきたんだ」「この街にも、あの街にも、確かに自分は歩みを進めていた」という達成感が得られるのだ。
特に不動産関係や営業職の方など、いろいろな場所を移動する仕事の人ほど、塗りつぶされる道の量がどんどん増えていくので、ゲーム感覚で楽しめるはずだ。
私がスタバでこの「道を塗る」作業をしていると、けっこうな頻度で隣の人がのぞき込んでくる。みんな本当は、一緒にやりたいのではないか。
②想像力が膨らむ
地図を広げてパッと見ただけで、色々な想像力が掻き立てられる。
・「この辺に住んでる人は、このスーパーに買い物行くのかな?」
・「このへんの人たちはオオゼキがあるからこの街に住んだんだろうな」
・「まいばすけっとが2店舗もあるから若い人たちが多いのかな」
私が指さしている場所こそ、スーパーオオゼキの「御神体」こと松原店だ
住んだことがない街での生活に想像を膨らませると、まるで旅に出たかのように、知らない土地に住む、知らない人々の生活の色や温度を、理屈ではなく肌で感じることができる。
③寄り道の幅が広がる
目的地まで一直線に案内してくれるGoogleMapやカーナビに依存していると、つい「寄り道」をしなくなってしまう。
代わりに平面的な地図を使うと、目的地までの道順を「自分で決めて」、時には、「遠回りしてこっちの行ってみたかった場所に立ち寄ってから、目的地に行くのもアリ」なんて、選択の幅を広げることができる。
地図というキャンバスの上で、自分で目的地までの道のりの線を描いてみると、それは、人それぞれがまったく違う道を選ぶ、人生の自由さを取り戻したような感覚が得られるだろう。
④たくさんの情報を得られる
「書籍」である冊子版の地図は、純粋な読み物としても楽しめる。退屈しのぎに、パラパラとページをめくって、地図を読んでみるのはどうだろう。
・道順だけではなく、さまざまな土地の情報を教えてくれる
・どのページにもきちんと凡例や縮尺が記載され、親切
・変わりゆく街の姿がある時点で切り取られている
大量の情報を詰め込んだ地図を、自分でゼロから作ろうとしたら、途方もない量の作業が必要になる。自分の足で歩いて測量して、全国地図を作った伊能忠敬の功績のすさまじさ…。地図を眺めると、先人たちへの畏怖の念が自然に湧き上がってくる。
⑤恋がはじまる
スマホが当たり前の今だからこそ、地図をスマートに使いこなすことは、出会いのきっかけにもなる。私の知り合いに、こんな馴れ初めで夫と恋に落ちた人もいる。
女「ノリで渋谷から下北沢まで歩いちゃおっか!」
男「あ、歩けなくないよね、井の頭通りまっすぐ行って、大山の交差点左折して、茶沢通り抜ければすぐだもんね!1時間もかからないし行けますね!」
女「☆☆トゥクトゥーン!☆☆(ショルダーバッグからホンモノの地図出てきちゃってるー!!)」
他にも、「今日、どこいく〜?なんかデートもマンネリだよねぇ〜」という時は、地図を手に取り、2人で【せーの♡】で開いてみてほしい。ふたりの手で開いた地図の1ページに、今行くべき場所がきっと見えるはずだ。
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このような楽しみを提供してくれる地図にはさまざまな種類があるが、私のイチオシは昭文社さんの「でっか字まっぷ」シリーズだ。
・ショルダーバッグに無理なく入る小さめサイズで手になじむ
・情報量が多いのに、ごちゃごちゃしていなくて見やすい
・都内では路線図や駅名から簡単に該当ページに飛べる
・地方部では大きなサイズの道路地図シリーズも出ている
・ファストフードやスーパーの情報も多い(主婦の方にもオススメ!)
これだけ楽しめて、お値段なんと税込1,512円(※註)。 100均の蛍光マーカーと組み合せれば、たった¥1,620(税込)で、半永久的に楽しめる無限の可能性が、あなたの人生を彩ってくれる。
【※註】まつしまようこさんのバイブル『ニュータイプ』は残念ながら現在絶版の模様。昭文社からは現在「ハンディマップル」「でっか字まっぷ」「らくかるマップ」の3種類がお手軽サイズで発売されているが、どれも紙質や見やすさ、定価が異なる。書店店頭で確認を。
あなたもぜひ一冊、手元に地図を用意して、街をもっと楽しんでみてほしい。
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[original] まつしまようこ『わたしの妄想と想像(と恋)が止まらない、もう1つの趣味』
タイトル考案:ねおみのる ▼タイトルコンペについて
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