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回復期ってなに?

家族が病気になって初めて急性期の病院、回復期の病院があるということを知りました。急性期の病院からベルトコンベアーにのせられてそのまま介護タクシーで回復期の病院へ。一度、家に帰ることも許されない不思議なシステム。脳血管障害は最長で6か月の入院ができ、その期間を過ぎると回復は望めませんよーと呪文を唱える医師たち。医療関係者でない人は何回も遭遇するシステムではないため呪文を聞かさせれて従う。
私の妻は大学の病院で呼吸器の内科・外科の混合病棟で5年勤務等けっこう
立派なキャリアで職場で働く医師、看護師等からの評価もすこぶる良く優秀な看護師だったみたいです。
が・・・病気になってからは病気を受け入れることが出来ないこともあり点滴のはりをひっこ抜く等大変な患者さんになってしまいました。一人での入院が耐えられれないので私も一緒に入院。。。回復期の病院も一緒に入院。。(多分こんな患者さんなかないません・・)
回復期でも落ち着くことなくリハビリははかどらない。
トイレの介助、食事の介助も全て私がやるしセラピストも医師もどーも信用できない。回復期の病院にいる意味がわからなくなっていました。
それでとどめのポンコツSTからの「一生寝たきりだからリハビリしても無駄」
これを聞いた妻の糸はプチっと切れました。手が付けられなくなりました。。
回復期の病院に来てから状態が悪化してるのは明らかで、ポンコツだらけの病院にお金を落とすのも腹立たしいので、これがきっかけで10日で回復期の病院を出ました。
リハビリはどうするか、導尿してたので処置をどうすればよいか色々問題はありましたがこの病院にいたら殺されると思い即断しました。
とりあえず訪問看護とか介護とかは当時はかけ離れた存在で、急な退院で準備もできず。導尿の方法を看護師から教えてもらって退院までに覚えて私が対応。リハビリは自費リハビリを探して通い、家でも毎日朝昼晩リハビリ。
高次機能障害の症状として本に載っているものと9割くらい合致。感情のコントロールが出来ないで発狂した時は思いっ切りビンタしたこともありました。今考えると全身全霊をかけて立ち向かった2年くらいの日々でした。しばらくすると高次機能障害の症状も収まってきて1年も過ぎるころには自分で歩けるようになり、日常生活は普通に送れるようになりました。
長くなりましたがこういう体験をして思うのは、人それぞれ状況は違うと思いますが医療関係者がいうことを信じてたらもしかしたら未来への可能性がもぎ取られてるかもしれないということ。ただ、回復期は入院しないとリハビリも受けれないし、自費になると金銭的負担が大きい。もちろん入院が必要な人はいますが在宅でストレスなくリハビリを受け、家族や友人と自由に話をして日々を過ごせる環境があれば改善がもっと進む人がいるんじゃないかなと思います。在宅で医療的ケアを受けるための医師、看護師の整備、リハビリを金銭的負担を最小限にして十分受けられるようにする仕組みづくり。クリアしていく課題は沢山ありますがやってみることにします。


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