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海外大受験記 Part 4 -奨学金-

写真は題とは全く関係ない空と電線の写真。

海外大志望から合格までの記録はこちらを


先に一言いっておくと、この話は全て私個人の経験に基づく話であり、留学を志される際には、自分で費用確認をしてほしいです。

お金の話。海外の大学に進学を希望するほとんどの人間にとって避けて通ることができない話、それがお金です。

海外の大学に進学するにはお金がかかる。私の計算だと、ファウンデーションコース(UPC)、学部の学費と生活費で4年間で総額27,000,000円程度かかる。これはイギリスに留学する場合で、アメリカに留学する場合は大学によるけれども、もっとかかるらしい。

お金を工面する方法は複数あります。
①すべて親から出してもらう
②給付型の奨学金をいただく
③貸与型の奨学金を利用する

①について
なにも説明することはなく、ただただ実家が太いか、親が下げたくもない頭を下げて仕事をしてくれているおかげで生まれたお金で行けるというものです。
②について
給付型の奨学金は支援期間から支援金額までさまざまです。学部課程からアメリカ、もしくはイギリスの大学への進学を目指す生徒にとってメジャーなのは柳井財団、笹川平和財団、そしてjassoかなと思います。理系の学生へは他にも奨学金はあるのですが、私は文系の学生なので、理系だけが対象の奨学金は除きました。この3つの奨学金の支援期間は、どれも学部課程在学中(イギリスの医学部を除く)で、支援金額は柳井と笹川が学費、寮費など留学にかかるお金はほぼ全額支給、jassoが留学地域によりますが、最大で17,000,000円支給といった感じです。しかし、残念なことに、柳井財団はファウンデーションコース経由の学部進学を認めておらず、ファウンデーションコースを経由する人間は柳井財団への応募は不可能です。今までは、インターとか、IBとかじゃない高校からイギリスの大学に直接進学するなんて不可能じゃん、なんだよ柳井と思っていたのですが、一昨年、直接進学を果たした人が出てきたので、私の柳井への恨み節はただ単に私の努力不足と計画不足に帰着しそうです、はい。
③について
私は貸与型の奨学金を利用することは考えていなかったため、詳しくはありませんが、jassoが教育ローンを組んでくれるそうです。他の金融機関によるローンも存在しますが、金利が最も低いのはjassoだと聞きました。他にも、進学先の大学が設置している教育ローンもあります。

私は、一応親が全額出すことはできるから、お金の心配はしなくてもいいと言われつつ、親の老後の貯蓄を切り崩すことは自明であったため、給付型の奨学金をいただくことを目指していました。
結局、2023年4月時点では、総額27,000,000円のうちの17,000,000円はjassoの給付型奨学金で賄うことができるようになり、だいぶ負担は減ったといった感じです。

以下、jassoへの感謝の言葉と大変だったんだよ、おい、と、ちょっとした覚悟の話なので、読みたい方はどうぞ。


まずは大変だった話から。jassoの出願は書類が多いのです。そして、面倒なのです。留学の動機から始まり、留学計画、留学後の計画、日本への貢献をA3で1枚分それぞれ書きました。別に、書く内容がなくて困るのではないのです。書くべきことがありすぎて困るのです。あれも書きたい、これも書きたいといろいろ考えて書いていると、あっという間に字数オーバーです。相当削ったので、そして、中身も濃くしたので、自分でも相当いい文章が書けたのではないかと思っています。因みに書類は10月の上旬に提出でしたが、7月の末から書き始めて、担任の先生に何回も添削していただきました。
これは序の口で、もっと大変なものが希望大学の学校名、所在地、希望コース、金額、修学年数などをすべて学校公式ホームページからスクリーンショットをとってまとめなくてはいけないというものです。一校分を終わらせるのに、私は二時間以上かかりました。大変だった、うん。どうしてこんなに面倒なことをさせるのかと沸々と考えていたこともありました。これは推測の範疇を出ないのですが、このような書類を作成するのは、国民の税金が有意義な使われ方をしているのかを尋問されたときに提出書類として出せるようにだと勝手に考えています。

でも、jassoに採用されて本当に良かったです。1月の面接終了日から、合格通知が来た3月3日まで、生きた心地がしませんでした。UPC受かっているのに、なにしても気が晴れなくて、悶々としていました。留学を志すとき、UPCを受験する前に、何回も学部で留学をする意義を考えて、納得していたのに、いざUPCから合格通知をいただいた後だと、お金が心配になってくるのです。本当に私は27,000,000円の価値があるのかとずっと考えていました。
だから、jassoから採択決定の通知をもらったときはとてもうれしかったです。嬉しいという感情よりも安心という感情が芽生えました。stemでも、理系でもない私の留学が、国に支援価値があるものとして認められたのもうれしかったです。

すこしこれからの話をします。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、jassoによる奨学金は国民の税金をもととしています。いままで一銭も稼いだ経験がない18歳の小娘に、4年間で総額17,000,000円もの税金が使われるのです。だから、他の採択者の方々が何を考えているのかは知りませんし、個人の自由だと思いますが、私は、私が国に貢献する責任があるとひしひしと感じています。「私は今後、日本に貢献するのだから、私にはこの奨学金をいただく価値がある」と面接官の前で啖呵を切ったので。

奨学金の説明と、私の愚痴と思い関連はこんなところですかね。
あとは大学を選んだ理由だけ書こうかなと思います。
では。


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