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大工さんを始めました

大工さんを始めました

間も無く2023年も終わろうとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

チラチラと周囲の方々にお話していましたが、
2022年の9月頃から現在の住居である平屋の改造を通して家づくりの奥深さに触れ、家づくりについてもっと学びたいとずっと考えながら日々を過ごす中で、前職の退職がきっかけとなり、思い切って建築業界に飛び込み、2023年10月末より大工さんの弟子をしています。

私なりの幸せになるために必要なこと

少し話が変わりますが、みなさんは本当に幸せになるために必要なことは何だと考えるでしょうか。
様々あるとは思いますが、私は「自分の好き(そして嫌いも)がわかっていること」がとても重要であると考えます。

誰かの理想が溢れる世界

私は自分のアート活動の発信や、好きなものの情報を集めるためにSNSをよく利用しますが、その度に数秒単位でとてつもない量の情報が入っては出てを繰り返していることを実感します。また、電車の広告には、マイホームを買った方がいい、脱毛をした方がいい、整形をした方がいい、投資を勉強した方がいい…など多くの「誰かにとっての理想」が溢れています。

そうして、私が日々生きている中で感じることは結構な割合の人が「自分の好き」がわかっていないということです。そう言った人々は周りが良いと言うものを必死に身に纏い、なぜかしっくり来ず、だけど何が正解かわからないから誰かの理想を纏い続け、人によっては心や体の健康を害してしまうなどしています。

私は、アート活動でも一貫して「自分の好き(そして嫌いも)」を知ることの重要性を問うています。
それは、私自身も誰かの理想に応えることに溺れ、心を壊しどん底まで落ちた経験があり、そしてまたそこから這い上がらせてくれたものが「自分の好き」と向き合うことであったためです。

大工さんになったのは…

私は東京藝術大学を受験する際や、在学中に「自分の好き」と向き合う訓練をしてきました。そして、それを形にすることを学んできて、今も修行中の身です。
私が大工さんを目指したのも不思議な縁で、結局は修行の続きで、暮らしの大半を共にする「家」こそやはり、「自分の好き」に向き合い自分の手で作るべきものだと考えたからです。

そんな世界で幸せになるために

「自分の好き」を知るためには多くの引き裂きを伴うこともあり、そしてその先にある「自分の好き」を通して人と(社会と)繋がることは更に勇気がいることだと、私も27年の人生を通して日々痛感しています。

だからこそ、アート活動や家づくりを通じて、誰かが「自分の好き」と向き合うことのお手伝いができればいいなと思います。
そのためには、アート活動も家づくりもまだまだ修練が必要ですが、、、そこは楽しみながら精進していきます。

今年はアート活動では企画展への出展や、Idemitsu Art Award 2023への入選が、家づくりでは大工さんの見習いを開始するなど、前進のある一年になりました。

来年も妥協せず強い地盤作りに励みます!
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

みなさん良いお年を。

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