伊勢の神宮ばら園

『神宮ばら園』は伊勢神宮内宮の近く神宮会館の山の手に広がるバラ園です。 毎年、春と秋に…

伊勢の神宮ばら園

『神宮ばら園』は伊勢神宮内宮の近く神宮会館の山の手に広がるバラ園です。 毎年、春と秋に開園し、伊勢神宮への参拝者、神宮会館の宿泊者はもとより、多くの来園者で賑わいます。 皆さんに色や香りで楽しんでもらうためには、バラの手入れは欠かせません。 そんな園内のバラの育成日記です。

最近の記事

令和6年4月23日(火)春バラの開花が近づいてきました

4月も折り返しを過ぎ、5月の開園に向けて皆さんをお迎えする準備中です。 バラは1日ごとに、つぼみの数が増えて、一つずつのつぼみが大きくなってきました。 今年の神宮ばら園、春の開園は5月3日(金)を予定しています。 ここ数年、バラの咲き始めが段々早くなってきています。去年は春の大型連休が終わり頃にチラホラと咲き始めましたが、今年は連休前に咲き始めそうです。 今日も園内を見回りしていたら、早咲きのバラの「芳純」や「プリンセスアイコ」などが開園を待ちきれずに咲き始めていました。

    • 令和6年4月16日(火)若葉が美しい神宮ばら園

      ばら園周辺の桜は散ってしまい、葉桜が目立ってきました。モミジや樫などの新緑がきれいに見えています。 雨が降るごとにバラも葉数が増えて成長しています。バラの成長とともに、周りの草の成長も早くなり、花壇と花壇の間の草取りと園内の土手(斜面)の草刈り作業を近いうちに行う予定です。 併せて、急な気温の上昇の制なのか、バラに付く虫(害虫)や病気が目立つようになってきています。今日も園内のバラを観察ながら見回っていると、シャクトリムシが新芽の部分に付いているのを見つけました。即座に捕ま

      • 令和6年4月10日(水)3回目の消毒と芽かき作業

        開園に向けて、3回目の消毒です。今回はスミチヨンとサプロールを使いました、前回2回目の消毒は200ℓで済みましたが、バラの成長に伴い葉の数が増えているので、300ℓの消毒液を作って、園内に散布しました。 4月に入って、剪定した枝にはたくさんの新芽が出てきています。開園に向けて、細い不要な芽や葉を間引く作業をしています。この作業をしなければ、バラへ風通しが悪くなり葉が蒸れて、病気が発生しやすくなります。 また栄養がバラの枝、全体に行きわたらず小さい花しか咲かなくなります。園内

        • 令和6年4月7日(日)鉢植えバラの追肥作業

          今年の桜も見頃が過ぎ、散り始めてきました。今年は一気に咲いて、きれいでしたが、楽しめる時期は短かったですね。 今日は鉢植えバラの追肥をしました。使用した肥料は肥料の三要素(チッソ・リン酸・カリウム)を含んだ固形の油粕です。鉢数がたくさんあるので、すべての鉢に追肥するのに半日かかりました。 天気予報では明日から天気が崩れそうなので、ちょうど肥料が土壌に浸透して、効き目を発揮してくれると思います。

        令和6年4月23日(火)春バラの開花が近づいてきました

          令和6年4月2日(火)開園に向けて2回目の消毒をしました

          桜はちょうど満開で、ばら園回りや神宮会館内は見ごろです。今シーズン2回目のバラの消毒をしました。 今回の消毒液はサプロールとダコニールを使いました。両方とも乳剤です。 園内のバラは日に日に葉が出始めているので、今回はタンクに200ℓの消毒液を作り散布しました。数日前の雨の影響なのでしょうか、バラの少しばかり、ウドン粉病と黒点病が出ているのが気がかりです。 季節がガラッと変わり、気温も一気に上がってきているので、虫の発生が早くなりそうなのも心配です。

          令和6年4月2日(火)開園に向けて2回目の消毒をしました

          令和6年3月26日(火) 雨の神宮ばら園

          今週の冷たい雨でふくらみかけた桜のつぼみも咲くのにはもう少し時間がかかりそうな様子です。 園内の見回りをしていると、バラの葉裏にアブラムシが隠れているのをみつけました。雨は消毒を流してしまうので、アブラムシを見つけたら取るようにしています。 バラは以前より芽が大きくなり、芽の数も増えてきました。もう少し経ったら、一つ一つのバラを大きく成長させるため、わき芽摘みを行います。 雨の日は作業できないので、晴れの日が待ち遠しいです。

          令和6年3月26日(火) 雨の神宮ばら園

          令和6年3月17日(日) ばら園内に消毒を散布しました

          最近は春の訪れを感じさせるような暖かい日もあり、順調に葉を付けてきているバラも徐々に増えてきています。 順調に育ってきているバラですが、その中に黒点病・ウドンコ病がでてきました。見つけた時は時期が早すぎて驚きました。 早めの対応が必要なので、消毒作業を行いました。時期が時期なのでバラ株によって成長の差があります。散布する量は夏よりは少ない量で散布します。使用する消毒剤は「サンヨール」です。虫・病気の予防として使用します。 消毒が久しぶり作業で、少し苦労しました。これからは

          令和6年3月17日(日) ばら園内に消毒を散布しました

          令和6年3月13日(水)春を待つ神宮ばら園

          暖かい日が続いているので、園内のバラの芽も徐々に伸びてきています。 1月に接木した新苗と伊勢ばら会より配布された芽接ぎ苗も順調に育ってきています。 気温が上がってくると、そろそろ虫が発生してきそうなので病害虫対策として、近いうちに1回目(今年初めて)の消毒をしたいと思います。 ばら園の春はもうすぐです。

          令和6年3月13日(水)春を待つ神宮ばら園

          令和6年3月6日(水)来冬用の腐葉土を作りました

          今年も腐葉土作りの時期になりました。 今日は次の冬に使う腐葉土作りをしました。毎年同じ作業の繰り返しとなりますが、去年の秋から溜めておいた落ち葉と以前、花壇に敷いてあった藁が材料になります。 作り方は至って簡単です、藁と落ち葉を交互に重ねて、ミルフィーユ状に積み上げていきます。腐葉土の中に微生物を発生させるに水分も必要なので、途中ホースで数回を潅水します。秋までには腐葉土として完成しなければいけないので、促進用にコフナ菌を混ぜます。 秋までに良い腐葉土になってくれるように期

          令和6年3月6日(水)来冬用の腐葉土を作りました

          令和6年3月2日(土)花壇に藁を敷く作業をしました

          神宮会館玄関前の花壇とばら園内の花壇に藁を敷く作業をしました。 数日前から雨が降ったりして、天候が心配でしたが、今日は晴れましたので、何とか全ての花壇に敷き藁をすることができました。 今は剪定の後で春バラの新芽が伸び始めてきているので、花壇の中に入るのはすごく気を使います。 出始めたばかりの柔らかなバラの新芽なので服に引っ掛けたり、少し枝に当たったりする程度でもせっかくの新芽が落ちてしまいます。 気を使いながらの作業になりました。一緒に作業をしてくれた皆さん、ご苦労様でし

          令和6年3月2日(土)花壇に藁を敷く作業をしました

          令和6年2月27日(火)春の開花に向けての作業は一段落しました

          昨年の12月の寒肥やりのための穴掘り作業から始まり、鉢植えバラの植え替え、1月に入ってからのツルバラの誘引、2月の花壇の木バラ剪定、芽出し用の追肥と春に向けて、冬の間に必要な作業をしてきました。2月も月末を迎え、作業を全て終えることができ、取り敢えず、ホッと一段落です。 神宮ばら園西側に咲く寒桜も満開になりました。メジロなどの野鳥が春の訪れを告げにやって来ているようにも見えます。園内でも早春の草花が咲き始めています。 これからの作業として3月上旬には花壇に敷き藁をする予定

          令和6年2月27日(火)春の開花に向けての作業は一段落しました

          令和6年2月21日(水)追肥作業をしました

          園内の花壇に植えてある木バラの剪定作業が終わりました。 次の作業として数日前から追肥やりを始めました。本来なら今月は比較的、雨が少ない月ですが今年は雨降りの日が多いので、雨の合間を見て追肥作業をしています。 追肥の後に雨が降ると、肥料が土中に浸透しやすくなり、効果も早くでています。 ひと雨ごとに暖かくなりつつあるように感じます。 園内と周辺では、段々と春の花が咲いてきました。

          令和6年2月21日(水)追肥作業をしました

          令和6年2月15日(木)がんしゅ病を見つけてしまいました

          バラの剪定をしている時に株本(根本)にがんしゅ(癌腫)ができているのを見つけました。 がんしゅ病とはバラなどの植物を蝕むウィルス性の病気の一種です。アグロバクテリウムという土壌病原菌が土壌中で増えてバラに感染し、剪定した枝の切り口や根元でコブのような腫瘍の塊になり、それが原因でバラを徐々に弱らせて枯らせてしまう、恐ろしい病気です。 一度発症したがんしゅ病は治らないので、無くすためには発生した場所の花壇の土を入れ替えて、新しい苗に植え替えるしかありません。 植え替え作業は大

          令和6年2月15日(木)がんしゅ病を見つけてしまいました

          令和6年2月9日(金)春の開花に向けてバラ剪定作業

          今日から本格的にバラの剪定作業を始めました。 この時期は1年で最も寒い季節ですが、今年は暖冬ということもあり、新芽の成長(動き)が例年に比べて、早いと思われます。バラの成長や咲かせる順番を考えながら、日にちをかけて剪定したいところですが、剪定後の作業の段取りもあるので、なんとか頑張って3、4日の間で終わらせたいと考えています。 1年に一度の剪定作業で、私の膝丈ぐらいまで刈り込みます。そこまで刈り込んでも、春にはたくさんの花を咲かせるバラの生命力には感心しています。 剪定後の

          令和6年2月9日(金)春の開花に向けてバラ剪定作業

          令和6年2月5日(月)接木したバラの植え込み

          園内の西側にある寒桜が咲き始めました。 先月から始めたツルバラ誘引作業は天候などの都合で、遅れ気味ではありましたが、園内のツルバラも残すところ1か所になりました。 今日は数日前に接木したバラの植え込み作業をしました。 3寸のポット鉢に根を切って植えました。植えこんだ苗は温室で春まで育てます。ツルバラの誘引が終われば、次は花壇のバラ(木バラ)の剪定と追肥の作業です。 春のばら園の開園に向けて、2月のばら園の作業は大忙しです。

          令和6年2月5日(月)接木したバラの植え込み

          令和6年2月1日(木)バラの接木

          伊勢ばら会の会員さんから園内に植わっていない品種のバラの枝をいただきましたので、新しく植栽に加える接ぎ木とプリンセスローズを絶やさない為に接木しました。 古くからあるプリンセスローズは廃盤になっているものが多く、新たに苗を入手するのが困難です。そこで親木が枯れてしまう前に接木をして、新しい苗のストックを作っておきます。 今年はプリンセスローズを含め、30本ほど接木をしました。接木は温室で管理するので、早ければ1か月程度で芽が出てきます。何本接木が成功するかが楽しみです。

          令和6年2月1日(木)バラの接木