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走り幅跳びの学習で<使える>基準記録の「計算式」

前回の「リフレク帳 135」では、ハードル学習において私が用いた基準記録の出し方の計算式をお伝えしました。

今回は、5年生以上の「走り幅跳び」で用いた計算式をお示しします。

次の式です。
 
◆「走り幅跳び」での基準記録の決め方と得点方法 
 
550cm-50m走の記録(値)×30=その子の基準記録
  
  基準記録+11cm~         …5点
  基準記録+1cm~基準記録+10cm …4点
  基準記録-9cm~基準記録      …3点
  基準記録-19cm~基準記録-10cm…2点
  基準記録-20cm~         …1点 (計測時、1cm未満は切り捨てる)
 
跳躍には、瞬発力が影響します。
また、助走スピードも関係します。
そこで、50m走の記録を基本の数字としました。
 
550cm30は、子供の走力と予想される跳躍距離から出した数字ですので、子供の実態に応じて変えるものです。
 
得点設定で工夫した点は、どんな結果であっても、必ず「1点」は取れることや、子供同士で距離を計測し合うので、数cmの測定誤差が得点に大きな影響を与えないようにしたことです。
 
しかし、最も配慮したのは、学習の進展に連れて子供の跳躍距離が30cm伸びる場合も有り得ると想定したことです。
第1回目の記録会を三歩助走(踏み切り準備)と安全な着地についてひとまず学習した後に行うという指導過程を組んでいました。
その後の学習の深まりによって、跳躍距離を30cm伸ばすことが可能であろうと判断したのです。

したがって、この得点化の記録の幅も子供の実態や単元展開に応じて変更を加えてみてください。

よろしければ参考にしてください。
基準記録を決めるという方法で、子供たちの目的意識が高まりやすくなります。

なお、当たり前のことではありますが、こうして出した「得点」は、あくまでも子供が自分の学習への取り組みを評価する資料の一つです。
教師がこの「得点」のみで成績評価をしては、いけません。