これからの時流と日本企業と日本人
近畿でライフプランデザイナーをしております、石野です。
平成もあと1か月を切りましたね。平成とはどのような時代だったのでしょうか。ファイナンスの観点から意見を述べたいと思います。
この30年、日本においては、バブル景気の崩壊、度重なる災害、IT革命、等々、様々な出来事がありました。その中で日本企業はどうなったのでしょうか。以下のデータをご覧ください。平成元年と30年の世界の企業時価総額ランキングです。
注目すべきポイントは3つあります!
①日本企業ランクイン数:32→1
平成元年では、トップ50社中、32社は日本企業でした。
さすがモノづくり大国、日本!
しかし、平成30年では、日本のトップ、トヨタ自動車が唯一ランクインしているのみでした。日本企業にとっては苦戦の30年だったといえます。
②トップの時価総額の絶対値:1600→9600億ドル
貨幣価値の変化もあるため、単純比較はできませんが、時価総額が大きくなっています。平成は一極集中、貧富の差が広がった時代といえますが、この数字からも見て取れます。
日本で1位のトヨタ自動車で見てみると、時価総額は上がって成長しているにも関わらず、順位は下がってしまっています。トヨタ自動車の成長は素晴らしいですが、それ以上に世界は伸びているという事です!
日本は現状維持~微増、世界は躍進!
「現状維持は後退」という言葉がありますが、まさにその通りですね。
とても残念ですが、日本はいつの間にか先進国ではなくなりつつありますね。。。
③業種の変化:銀行、製造業→ITサービス
平成元年では、財閥系の銀行、石油会社をはじめとする製造業が占めていたのに対し、平成30年では、GAFAに代表されるIT関連企業が上位を独占しています。
GAFAは情報革命によって生まれ、時流に乗ってシェアを拡大したといえます。
製造業(トヨタ自動車)は、産業革命によって生まれたビジネスです。
革命=以前は予想できない大きく急な変化が起こること
今までの革命をまとめると、
農業革命→輪作と囲い込みによる農業生産向上(18世紀後半)
産業革命→石油の利用で機械化(1760~1830年頃)
情報革命→情報(1970年頃~)
この時流に乗って事業を広めていった会社、そこに投資していた人は、莫大な利益を上げています。
タイムマシンに乗って過去に戻れるなら、この時流に乗っかりたいですよね。でも残念ながらそれはできません。
幸運なことに、次の時流が来ています!!!
金融革命→インターネットとお金、暮らしがつながる(2010年頃~)
いわゆる、キャッシュレス、FinTech(Finance+Technology)と言われるものです。
日本において、円が国際的に信用通貨であるため日本人は現金主義であり、キャッシュレス後進国です。
世界では金融革命で様々なビジネスが成り立ち始めていますが、日本ではまだまだです。
30年後の時価総額ランキングは、おそらくこの金融革命の波に乗った企業がランクインしていくと思います。日本企業はどれだけ入ってくるのでしょうか。現状ではとても厳しそうです。
自分は全然そんな仕事していないよー
という方、悲観することはありません。
IT革命関連に投資した方は、莫大な富を得ています。
これからの時流に乗りたければ、まずは本当の情報を得ましょう。
国民のマネーリテラシー向上に向けた記事を書いていますので、サポートは辞退させていただきます。そのお気持ちで記事のシェアをしていただけるとありがたいです。