ユーロとカード

フィンランド視察-お金編

近畿でライフプランデザイナーをしております、石野です。

社会保障が整備され、2019年の国民幸福度ランキング1位(日本は58位…)である、北欧のフィンランドに視察に行ってまいりました。
・・・新婚旅行です(笑)

実際に現地で感じたこと、伺ったことについて、お金の話を中心にお伝えします。

決済(支払い)

FPとしてこれは絶対確認したかった!キャッシュレス決済!
北欧は、キャッシュレス普及が最先端で有名です。
なので全く両替せずに(手数料取られるのが嫌なので)クレジットカードをお守りにして入国しました(笑)
フィンランドの通貨はユーロ€です。

スーパーでキャッシュレスなのは当たり前なので、
↓のような市場の露店に行ってみました。
(ここではさすがに現金のみかも?)

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ベリーの盛り合わせを注文すると、お店のおじさんが当たり前のようにカード決済端末を出してきます。

・・・普通にカードが使えました。

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滞在期間中、カードが使えないお店はありませんでした。というか、現金を目にすることがありませんでした。
とはいえ、「NO CASH」のお店は少なく、現金も使うことは出来ます。

日本では、キャッシュレス決済方法が乱立していますが、いずれは規格が統一された形になっていくと思います。

現地の方は、クレジットカードを持っている人は少なく、ほぼデビットカードで決済をするようです。
一人で何枚もクレジットカード(借金)を作れてしまう日本の信用の高さは、世界から見たら異様です。

就業制度

平日に首都ヘルシンキで観光をしていると、まだ16時なのにオフィスから人が沢山出てきて、駅に向かって歩いていきます。日本人には違和感を感じる光景でした。

現地の方に伺うと、なんと8~16時が定時なんだそうで、オフィスワーカーには急な残業もほとんどないとのこと。
何と日曜日には、申請しないと働いてはいけない法律があるのだとか。
働くのが好きな?日本人には考えられないですね。
そもそも、フィンランド人は日本人とは、働き方、家族、人生の考え方が180°ほど違っているようです。

年金制度

日本の制度と比較してみましょう。

①財源
フィンランド:積立方式、自分の払った分が返ってくる
日本:仕送り(賦課)方式、現在の現役世代が現在の受給世代の年金を払っている

これであれば、「払った分が返ってこない」という日本を渦巻いている心配はないですね。

②負担割合
フィンランド:会社負担/従業員負担=2/1
日本:会社負担/従業員負担=1/1

フィンランドで経営者が従業員を雇うのは日本よりリスクが高い
→能力評価で年功序列にはならない

フィンランドは日本よりも貧富の差が小さいです。
国策にも表れていますね。

物価、経済

消費税が高い(~25%)こともあり、物価は日本の1.5倍くらいでした。
ただし、平均年収も日本よりも高く520万円(日本は420万円)なので、現地では物価の感覚は日本とそんなに変わらないと思います。

まとめ

現地の方々は、自然体で遊んだり仕事したりして、
日本人にはない「心の余裕」を感じました。

嫌な仕事や人間関係で疲弊してしまっている方は、是非一度フィンランドを訪れてみてはいかがですか。

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現地では以下の日帰りツアーに参加し、店長のケンさんにフィンランドの事情を色々と教えていただきました。
観光では中々行けない場所、出来ない経験が出来ました。
日本語で丁寧にガイドしていただけます。

フィンランドに行かれた際はおススメのツアーです!

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