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10th #ぼくてつカフェ「正しさって、なに?」の簡単なレポート

先日、10回目の #ぼくてつカフェ (オンライン哲学カフェ)をZoomにて開催しました。

開催概要)
■日時:2021年4月24日(土)13:00~15:00
■テーマ:「正しさって、なに?」
進行:土屋陽介さん
場所:Zoomにて開催
参加費:無料
定員:25名

“正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる”――そんな歌詞で始まる「うっせぇわ」という曲が大流行している。YouTubeやテレビで見かけるのはもちろん、コンビニや飲食店のBGMでも耳にする機会が増えた。だが、くりかえし聴いているうちに、ある疑問がわいてくる。「うっせぇわ」の歌詞に出てくる“私”は、果たして“正しさとは 何か見せつけてやる”ことができているだろうか? “社会人じゃ当然のルール”とされる事柄や、飲み会における“不文律最低限のマナー”に対して“うっせぇわ”と叫んで否定しているようだが、では“私”が何を「正しさ」と捉えているのか、歌詞内では明示されていないように思う。そもそも令和、コロナ禍、というこの時代における「正しさ」とはいったい何だろう? といったことを当日集まったみんなで考えてみたいです。

Peatixで参加募集しました⇒ https://bokutetsu10.peatix.com/

当日)
13:00スタート。申込者25名⇒参加者18名(初参加5名)でした。ルール説明&YouTube視聴のあと、「正しさって、なに?」というテーマで問い出し。

問い出し一覧)
①「正しさ」が時代によって変わるのはどうして?
②人はどうして「正しさ」が欲しくなるのか?
③なぜ「正しさ」がぶつかるのか?
④「正しさ」にとらわれない方法はあるか?
⑤「正しさ」には種類はあるのか?
⑥数学的な「正しさ」と倫理的な「正しさ」は一致するのか?
⑦ごく一部の少数派が本当の「正しさ」を知っていることはありうるのか?
⑧「正しい」と「正しくない」の境界線はどこにあるのか?
⑨「正しさ」の判断の基準とは何か?
⑩人は自分にとって有利なことを「正しさ」と思うって本当か?
⑪「正しさ」を知ることはできるのか?

似ている問いは合体させよう、ということで⑦+⑪、⑧+⑨を合体。多数決をとり、本日の問いは「②人はどうして「正しさ」が欲しくなるのか?」に決定。(ここまでで約55分。小休憩を挟んで再開)

15:05までの約1時間、いろんな意見を交わしました。実際の対話の内容はまとめきれませんので以下は個人的なメモです。
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感想)
・集団内のルールや慣習、マナー的な「正しさ」と、自分にとっての心地よさや他人にどう言われようと譲れないこだわりみたいな「正しさ」。自分を守る砦のような「正しさ」とみんなのための「正しさ」。「正しさ」を求める一方で別の「正しさ」が潰されていく。不正がはびこっているときこそ「正しさ」が欲しくなる。…などなどいろんな意見が出た。「正しさ」にはいろんな側面があるんだなあと思った。
・焼き鳥は串から外すべき?お酌すべき?唐揚げにレモンはかけるべき?という飲み会のルールって、みんな悩んでてそれぞれに打開策を見つけて実践したりしてるんだと知り、面白いな~と思った。
・「正義というものは焼き鳥と地動説の間にある」という名言が出た。
・「正しさ」について考えるとき、ふたつの「り」(合理化・理屈・理不尽…の「理」と、有利・不利・利己・利他…の「利」)がかかわってくるのが面白いな~と思った。
・ナチスを例に挙げ、過去に「正しくないこと」がまかり通っていた時代があったけどそのときから「正しさ」自体は変わらず評価が変わったのであって「正しさ」が発見されたと言ってもいい、という意見が出た。そう考えると、今年注目された「女性差別・女性蔑視発言はしてはいけない」というのは「発見された」感があるなあ~と思った。
・チャット欄を使うのを忘れていた。今日は比較的ゆったりめのペースで対話が進んだ(と感じた)せいかもしれない。
・それにしても、「正しさ」がわからなくて迷っている人がこんなにいるんだ~!と知れて面白かった!2時間があっという間だった。

終了後)
5~15名が「廊下」に残り、ふりかえりや雑談、次回のテーマ決めなど、約2時間半。おつかれさまでした。

★次回 #ぼくてつカフェ 開催情報はこちら
https://bokutetsucafe.peatix.com/

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