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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(2023ACL第2節・蔚山現代戦)

 アルビレックス新潟戦から中3日で迎えるACLの大一番です。

(リーグ前節のレビューはこちら)

「この1週間がこの1年の中でも非常に重要な1週間になるという話を選手にしています」

 試合前日会見での鬼木達監督は、そう切り出しました。

 ACLではライバルと目される蔚山現代との直接対決、そして週末に控えている天皇杯のセミファイナル。今週の勝敗により、シーズンの命運が決まると言っても過言ではないからです。

 かつて川崎フロンターレが無冠だった時代。
そしてタイトル争いを演じて優勝に近づいている時に、必ずと言っていいほど立ち塞がってくるクラブといえば、鹿島アントラーズでした。

 そして悲願の初タイトルは、その鹿島に競り勝って獲得しました。
避けては通れない壁があり、それを乗り越えないと絶対に掴めない。個人的には、もはや宿命というか、運命に近いものだと思って向き合っていたぐらいです。

 このACLという大会においては、この蔚山現代というクラブがその相手だと思っています。それぐらい因縁があるクラブであり、越えなくてはいけない壁となっています。

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