育児でリミッターを外してやること

親の育児における役割は、子供を成功に導くことではなく、大怪我をしないように見守りながら安全な状態で小さな失敗を重ねさせることなんじゃないかなって最近考えている。おにぎり(1歳次男)はまだまだ危なっかしいけど、白玉(4歳長男)については特にそれを意識している。つまり、公園の遊具とかもやらせないとか完全に僕が支えてあげるってことじゃなくて、本人にやらせてみて、落ちかけた時だけ手を添えてやる、みたいな。かすり傷や多少の打撲は今は経験させたいと思ってもいる。

昨日、公園の大きなローラーすべり台を前に、白玉が「一人でやってみたい」と初めて言ってきた。ローラーすべり台は『6歳以上推奨』と書いてあって、勿論これまでは一緒に滑っていたのだけど、少し考えて、彼にやらせてみることにした。途中で怖くて止まっても、頑張らせてみようかなとも思った。黒川伊保子さんの本にも、「子供の大きな挑戦を前に、親は心配で思わず止めてしまいたくなる衝動のリミッターを外し手放してあげなくてはいけないこともある」みたいな内容が書いてあった。大げさかもしれないけど、そんな思いだった。
彼を信じて、『手放して』みた。
ゆっくりながらも一人で見事に滑りきった彼の顔は忘れない。
これからも、時に手放してあげよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?