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『電話をしてるふり』(バイク川崎バイク)ブックレビュー


今年も終わりが見えてきたというこの時期に、今年初めて小説に挑んでみたw
小説は気持ち的には一気読みしたいけど、第2子も産まれなかなかまとまった時間が取れない中でこの『ショートショート小説集』はありがたかった。ゆーても本当に充実した毎日で、時間がなくて、結局2回読むのに1か月かかっちゃったけどw
この本を知ったきっかけは、今ハマってる芸人『さらば青春の光』のYouTube。

この本ねぇ~よかったですよ。小説初心者の僕にもわかる面白さだったから、本好きな人にとってはより細かい伏線とかも気づけて楽しめるんだろうなって感じ。かなり工夫してる。

んで、短編小説集もとい『ショートショート小説集』ということで、特に気に入った話の感想だけサクサクッと書こうかな。ネタバレしないように書かなきゃとかなり緊張してる笑

① ヒーロー(P20)
伏線にやられた。ダークな話ね。
② 偏見→偏見→偏見(P68)
心温まるハッピーエンド。素敵。
③ 電話をしてるふり(P108)
本のタイトルにもなってる素晴らしい作品。YouTubeでそもそも内容も知ってたけど感動してしまった。
④ 知らなくていいデータ(P126)
タイトルが抜群。マジで知らなくていいデータです。
⑤ ベテラン刑事の最後のヤマ(P134)
THE叙述トリックです。そういうことだったのね、的な。
⑥ タイミング(P162)
コロナの終息を心で願うBKBさんの思いを感じされる作品です。
⑦ いいから早くケータイ見せて(P176)
これ読み手が結婚してる/してないとか、浮気したことある/ないとか、相手のケータイの履歴勝手に見たことある/ないとかでも見え方違うのかもね。ちなみに石ころ空気は彼女のケータイを見たことは、ない。どうだ。
⑧ 歌が聴こえる(P200)
いろいろ推理しながら読んだけどわからなかった。負けた!
⑨ 思い出を食べるチャペルと思い出がないミナトの物語(P214)
こういうファンタジー系の話苦手なんだけど、ショートショートだったからこそ負担なく、むしろ楽しく読めた。
最後ちょっと感動。味わい深い。
⑩ 取り返しのつかないミス(P234)
これは一番好きかも。騙されたわ。
⑪ ちょっと聞いてさっき生き返ったんだけどさ(P238)
本全体の伏線が回収されてく、気持ちいい作品。ここまででかなり楽しんで読んだのを思い出しながら読めますね。

叙述トリック満載の本なわけで、1話ずつ理解した後にもう1回読み直してを繰り返し、本の最後にたどり着いた暁にBKBさん自身のブックレビューが出てきて、そしてまんまと本自体をもう1回読みたくなるという、見事に策にハマった1か月間でした。最後の話もよかったなぁ~~。
ちなみに気づきました?いつもわりと文章を書くとき『している』っていう正規の言葉遣いをする私ですが、このレビューに関しては一貫して本のタイトルに合わせ『してる』で統一してます。僕なりの叙述トリックです笑

最後に。あんまりレビューとは関係ないけど、『さらば青春の光』さんのおすすめYouTube回は以下。今後もお世話になります。


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