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『儲けのしくみ 50万円からできるビジネスモデル』(酒井威津善)ブックレビュー

結構商売っ気の強いタイトルの本ですが実際はそんなことはありません笑

この本はかなり前から持っていたんだけど、なんで買ったんだっけな?会社の研修かなんかで紹介されたのかな。曰く、『中小企業・個人事業主向けに描かれたアイデアのヒント集』(P8)であり、『発想の刺激剤』(P12)となる本です。会社での打ち合わせで、自分にはやわらかい発想がないなぁと常々思っていて、視野を色々広げていきたいと改めて考えている昨今。もう一度読んでみてもいかなぁと思って、読んでみた。結構後半はひたすら具体例が列挙してあった感じなので、レビューってなると淡白になっちゃうかもだけど、良本でした。

第1章:ビジネスモデルは一部の天才だけのものではない

「いかにして戦わずに済ませるか」(by孫氏)が大切。どんどん新しいビジネスモデルを発想せよ(P26)
発想は人間であるならだれにでも可能(P29)。すでにあるものを掛け合わせる(P30)
ビジネスモデルの正体とそれを「解く」ための公式がわかればだれでも作り上げられる(P38)

 第2章:ビジネスモデルを生み出す発想法

垂直思考でビジネスを考える→抽象化・具体化を使い、2つの違うものの共通点と相違点を見出す
例)カフェ・航空会社・・・食事を出す点で共通→機内でスイーツを出せないか(P53)
6つの切り口(P66)
1)    顧客を変える(P66):①買わない客をターゲットに(ZOFF)②利用者でない人をターゲットに③層を変える
2)    商品・サービスを変える(P68):①簡略化(QBハウス)②無料化(低価格化)③イージーオーダー④コンセプトチェンジ(ディズニーランド)
3)    価格帯を変える(P72):LCCなど
4)    場所を変える(P73):ipadで魚を売る
5)    時間帯を変える(P74):コンビニ
6)    プロセスを変える(P75)

 第3章:実例で見るビジネスモデルの公式50

1)当たっているビジネスの一部をアレンジする・・・おひとりさま×カフェ(P83)
2)待ち時間に「価値」を提供する・・・レストランの待ち時間にクジ(P87)
4)人間の承認欲求を活用する・・・another life(一般人の人生を記事にする)(P92)
5)戦う土俵を変える・・・大学の先生を企業研修に転用(P96)
7)流れを逆にする・・・プロデビューできるカラオケ(P103)
10)手間を省く・・・大学の履修手続き(P117)
13)ニッチな情報を狙う・・・マイナースポーツだけを集めた情報サイト(P127)
21)時短を実現する・・・ブログネタ配布(P154)
22)レンタルする・・・マンションの1か月住まいサービス(P159)
23)他人の力を借りる・・・引っ越しコミュニティ(P160)
27)自宅で行う・・・ママ保育(P169)
28)資産の空き時間を活用する・・・映画館でライブビューイング(P174)
34)組み合わせる(ゼロから生み出す必要はない)・・・SNS×受験情報(P192)
43)一般常識の逆を突く・・・ゆっくり走るタクシー(P220)
47)何もしない・・・飲食を提供しないレストラン(P238)

 考え方の発想の大枠から始まって、第3章で50個もアイデアの法則があるもんだから読みながら“うちの会社ならこれ使えるかもな”って思ったことがあった。※さすがに50個列挙はできないので特に気になったのだけ書きました笑
中でも、『2)待ち時間に「価値」を提供する』『4)人間の承認欲求を活用する』『10)手間を省く』『28)資産の空き時間を活用する』は好きだなぁ~。
あと最近、今の世の中、便利になってはいるけど必ずしも楽しさにはつながっていないと思っていて。たとえばOTTとかでいつでもどこでも映像コンテンツを見られる環境にはなっているけど、溢れかえりすぎて見たいものを見ること自体が目的になって、結果倍速視聴して単に消費しちゃっている、みたいな。これって本当に望んだ姿なの?って思う。だから僕も少し前から、倍速視聴をやめたわけだけども苦笑
まぁとにかく、色々考えるきっかけになったとさ。僕の頭もこれで少しは柔らかくなった・・・かな?

 

 

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