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出雲大社へ②“縁”結び

出雲大社には、言わずとも知れた大国主命が祀られている。

大国主命は、因幡の白兎の話で有名だが「縁結びの神様」とし
ても、全国的に良く知られている。

縁結びの由縁は大国主命が、とても女神様にモテたから、らしい

古事記によると大国主命は、須佐之男命の娘スセリビメを初め、
多数の女神様を奥様(?)にされ、180柱のお子様を授かったらしい。

特に、大国主命が初めて結ばれたヤガミヒメの場合は、大国主命
の前に、brothers「八十神」が求愛するが、敢え無く姫に振られる。

嫉妬に狂ったbrothersは、二度も大国主命を殺戮する。が、but!
そのつど大国主命は復活。“恋は命がけ”を地で行われている。

そんな強い縁結びパワーに、是非あやかりたいけど、私的には、
いやむしろ、良いお仕事の“ご縁”に、めぐり逢いたいのである。

最も大国主命は、その名の大国と密教の大黒天の音が通じること
から大国主命=大黒天に神仏習合されたようだが、大黒様は正に、
豊穣と財福を司る神様なので、あながち的外れでないかも知らん。

それに、一週間前は大国主命の義父にあたる須佐之男命の姉様、
天照大神の内宮をお参りし、今朝は、須佐之男命を祀る須佐神社
を訪ねて、大国主命のおられる出雲大社に臨んでいる。カンペキ。

きっと超スーパーな“良縁”が授かるやろ。と凡夫は胸を躍らせ
二拝、四拍手、パンパンパンパン、そして一拝。するのである。

出雲大社の遷宮は、60年に一度のスパンで行われる。

伊勢神宮のように20年に一度、全く同じ御本殿が隣の聖地に建築
されるのではなく、今ある国宝の御本殿の修造がメインである。

今回は「平成の大遷宮」と呼ばれ、国宝の御本殿を初め、国指定
重要文化財の境内摂末社、境外摂末社なども修造されている。

5年前から着手され、御本殿の屋根工事は完了。大国主大神も既に、
仮のお住まいから御本殿に還られている。

御本殿は「大社造り」と呼ばれる日本最古の神社建築様式だが、
その高さが約24mもある、他を圧倒する大規模な木造建築である。

檜皮が葺き替えられた大屋根は、面積が約180坪で厚さが1m程あり、
使用された檜皮も特大の「4尺皮」が、約60万枚使われた。

それと共に、屋根の上で存在感を示す千木や勝男木も取り替えられ、
床廻りなどの腐朽部分も全て修理され、美しく蘇っている。

出雲大社の御本殿は、深い森の緑を蓄えた八雲山を背景に、御神体の
躍動するエネルギーが、優しく包まれるように横たわっている。

雨上がりに立ち昇る白い山霞が、低い雲との境目なく、くっきり御本殿の
輪郭を浮き上がらせ、荘厳さを際立たせ、感動を与えてくれる。

そんな御本殿の前で、二拝、四拍手、パンパンパンパン、そして一拝。
凡夫は、超スーパーな“良縁”が授かるやろ。と胸を躍らせている。

(2013年9月25日 記)

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