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はてしない石の物語#34~「北へ」と告げたペンダント~

友人のマリコさんがいろいろと大変な時期に、見かねた方がくださったという水晶のペンダント。その方のおばさまがくださったものだそうです。マリコさんがペンダントをK先生に見ていただいたところ「元の持ち主だったおばさまが凄い人だね。このペンダントもすごく力があるよ。でも浄化が必要」と、私に渡すようにとのことで、お預かりしました。
 
「石の勉強会」の時に見ていただいたら、K先生は「『北』と言っているのだけど、どういう意味だと思う?」と私と娘に尋ねました。先生がわからないことを私たちがわかるわけもなく・・・「方角が北、ということでしょうか?それともここよりも北、という意味でしょうか?」とお聞きしたら「どうなんだろうねえ」と、またしばらくペンダントを眺めていました。そのうちに「あ!わかった!北というのは『寒い』『行きなくない』『辛いところ』という意味があるらしい」と。「挑戦しなさい、力になるからとも言っている」と。
 
つまりは、先生の話を総合すると「自分は嫌だ、辛い、と思っていることでも挑戦してみなさい」ということらしい。これまでこんな厳し目なメッセージを受け取ったことがなかったので戸惑いました。内心(マリコさんに伝えづらいな)とも思いました。浄化としては白檀の粉の上に3か月、とのことでした。それが2023年11月30日のこと。
 
マリコさんにメールでそのままお伝えしたところ、本人には思い当たることが大いにあったようでした。嫁ぎ先でいろいろ苦労したマリコさんにとって「北」というのは、そういう「辛いこと」を象徴するものだったらしい・・・「ああ、そういうことなのね」と納得すると同時に、「石ってすごいなあ」とあらためて思いました。
 
次に見ていただいたのは2024年2月21日。浄化はうまくいったようでした。あらためて受け取っていただいたメッセージは「北の浄化、クリアにする、リセットする、更地にする、すっきりする、わだかまりの解消、原点にもどす」など。水晶のペンダントのもともとの持ち主だった方もそういう役割を持っていた人で、そのことを自覚していたとのこと。そしてこのペンダントは「導く」とか「伝える」という役割をもってマリコさんのところにやってきたらしく「思い出しなさい」と言っているらしい。
 
ペンダントをお返ししながらそのことをお伝えしたら、マリコさんは「とってもよくわかります」と言っていました。ちょっと緊張しているようにも見えました。
 
なんとそれから間もなく、数年ぶりにお義父さんが訪ねてきたとのことで、突然のことでうまく対応できなかったマリコさんはめまいや吐き気に襲われ吹き出物が出てしまったらしい。でも、慌ててペンダントを身に付けたら、「めまい」はすぐに止まった、とのことでした。「ペンダントが戻ってきたら勇気を出して少し前進してみようか」と考えていたようですが「ちょっと今はその時ではないようです」と打ち明けてくれました。
 
マリコさんは本当に心があったかい人で、損得勘定なしに人のために一生懸命になれる人。彼女に救われた人がどれほどいることか・・・私は思うのです。ペンダントのメッセージは厳しめだけれど、マリコさんはそのままで良いのではないかと。そのありのままで、いつのまにかわだかまりをほぐし、淀みをクリアにしていける人なのではないかと。マリコさんのあったかい心をそのままありったけ注げるような自然な姿が一番いいのではないかと。実際、何度かお会いしたことがある旦那さんは本来の良さがどんどん前面に出てきているように感じ、それはマリコさんのおかげではないかと、私はひそかに感動していました。
 
もしかしたら、前の持ち主の方はより過酷な時代を、力を尽くして生きられた方かもしれない。でも受け継いだマリコさんは、これからの時代にあった方法で、その道を進めばいい、そう思うのです。
 
「北へ」の道のりは、爽やかで心地よくて、ついスキップしたくなるような、そんな道のりであってもいいではありませんか!そういう考えだってある。マリコさんにそう伝えたいと思います。

【追記】
この物語をマリコさんに確認いただいたところ、こんなメールが届きました。
 
『めぐみさん、ありがとうございます。本当に嬉しいです。「北」のメッセージについて「過酷だなあ、でも、どうにかがんばらなくちゃ!」と気負っていました。でも、めぐみさんの文章の優しさにつつまれて、自分なりにスキップして進んでいけばいいのだ!と思えてきて心が躍りました。
 
水晶のペンダントのことがなければ、今も自分の気持ちを押さえつけて無理をしていたことでしょう。ペンダントを思い出したタイミングが今であることも不思議だし、必然だな、と思います。本当にありがとうございます。
 
石のメッセージを伝えるだけの役割であれば、それがめぐみさんである必要はないけれど、メッセージを伝える時にめぐみさんからの浄化や発想が入るから、石も人間もより輝けるのだと思います』
 

私自身いつも石の世界が急に拓けたことを「なぜに私?」と思いながら過ごしているのですが、今回マリコさんから「私であること」の意味を教えていただけで、とても嬉しかったです。そうであるならば、これからも私はこの道を、誠実に心を込めて楽しみながら進んでいきたいと思います。
 
そう、マリコさん、私たちスキップして、心躍らせていきましょうね!

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