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タクシーに乗って気づいた事 | 「ノートにもならないメモ」

どうもお久しぶりですEPOCH石澤です。実に久しぶりです。意外にも沢山の人に「note実は見てます」と言われて、夏休みの溜まりにたまった宿題くらい億劫なこのnoteも重い腰を上げて更新です。今まで長かったので久しぶりにライト気味に書こうと思いますので、読者の皆さん是非お付き合いいただければ幸いです。​

偶然に「タクシーに乗ってて気づいた事」

 この夏の話なんですが、奥さんとたまたま乗ったタクシーのドライバーさんとの出会いであることに気づかされました。そのタクシードライバーさんは最近大阪から出てきて、東京でタクシー運転をやり始めたという60代後半くらいのベテランドライバーの方でした。(タクシーには営業してよいエリア規定みたいなのがあるらしいです。)最初にタクシーに乗った時に「私、大阪ではベテランなのですが東京は最近出てきたもので、道がよくわかんないんでカーナビで住所を入れていいですか?」と言われたので、住所言ったんです。 そしたら「カーナビがちょっと古くて住所が出ないですよ」って言ったと思ったら、その次にドライバーさんは「Hey Siri」ってグーグルマップで住所入れ始めたんです。中国とかのドライバーさんだと一般的ですが、正直、「このおじいちゃんがよくやるなー」と思ったんです。そもそも大阪から東京にわざわざ来て、土地勘ないところでビジネスやろうという感覚もすごいし、大阪のタクシーではカーナビを積んでない車もたまにあったりする中で、カーナビどころか、軽快にSiriも使いこなせてるところに、今のシルバー世代の方の進化を感じたんです。

 タクシードライバーさんってドライバーを一筋でやってる人もいらっしゃるとは思いますが、年配の方が多いところもあり、多分何かの仕事を辞めてタクシーの運転手を始めてるとか、定年を越えてからセカンドライフ的なところでタクシーの運転手始めたとかあるという話を聞いたことがあります。文字通り”新しい人生を方向転換してアクセル全開で踏んでる”感じが、凄いし、偉いなと思っちゃったんです。

更に最近のタクシーってキャッシュレスの対応してるのも多いし、端末でCM流れてたり、タクシー配車アプリとかもあって、タクシー自体がIOT化していて、タクシードライバーは、ある種コンビニくらい覚えることが増えていると思います。その中で年齢に関係なく、覚えなきゃいけない環境に身を置くと、人は進化できるだなっていうのをすごい思ったんですよ。そして、その進化を促す背景にある理由は、タクシーが目的地にたどり着くためにかかるお金がドライバ-のスキルによって変動することが原因として大きくあり、そこをお客さんもシビアになるからだと思うです。

「タクシードライバーと広告の仕事は似ている?」

 そして、目的を達成するために様々な手法がどんどん出てきて、道のりにも色んなルートがある点では、僕らが関わっている広告のお仕事もタクシー業界と一緒かなと思っています。僕らがやることもクライアントから予算を頂き、クライアントの達成したい目的地(課題解決)にいろん広告手法を用いて、最短手ルートで連れて行くという意味としては非常に似ています。
 そう考えると、例えばタクシー運転手でいえば、カーナビも使えて、Siriも使えて、地図も読めて、土地勘のある人がいたとして、それを広告業界に置き換えると僕らは果たして同じ事が出来ているのだろうかというと自分の会社も含めてほとんどの企業が対応できてない気がしています。

いろいろな手法でルートを探す努力

 そう思うと、自分達は「WEB」しかできないんです、「映像」しかできないです、「グラフィック」しかできないです、って言ってるということは、タクシードライバーでいったら「地図しか読めません」、「カーナビしか使えません。」って言っているようなもので、そのドライバーがもしかしたらカーナビやSiriを使えたら渋滞情報を調べられるのかもしれないし、土地勘があればナビにない抜け道を知っているかもしれない。そして、いろいろな手法でルートを探すことができるドライバーと一つしか手法のないドライバー、どちらの車に乗りたいかを問われたら、よくタクシー乗っている方じゃなくても"答え"は明快かなと思います。
 そんな訳で、偶然に乗り合わせた"大阪のベテランでありながら東京では新人の運転手さん"、「僕らもクライアントのお金もらってクライアントの目的地にたどり着く使命があるんだから、そういう新しい技術に対してもっと従順に学んで進化していかなきゃいけないし、貪欲に頑張っていかなきゃいけないんじゃないかな。」という気付きを与えてくれました。

変化にブレーキをかけず、進化のアクセルを踏まないといけない

その気付きの後に、自分自身を振り返ると、現場のクリエイティブワークをやらないことにかまけて、いま流行りのアプリとか、Tik Tokなどをやってるかって言ったらやってないし、Slackもそんなに使っていません。広告業界で流行り物に詳しくなきゃいけないはずの自分より、そのタクシー運転手さんの方がよっぽど進化に前向きな姿勢があるなと痛感させられました。変化一個人として適応しきれてないし、新しいことをどんどんどん吸収し進化するしなきゃ生き残れない事を、普段乗ってるタクシー運転手から学ばせてもらいました。
自分ももうすぐ40歳を迎えるうえで、「変化にブレーキをかけず、進化のアクセルを踏まないと」クライアントにも自社のスタッフにもクレームを言われて、二度と乗車されない経営者になってしまうと思います。そして、スタッフを支えるうえで気持ちの良いブレーキと安全運転と些細な気遣いをもって最短ルートで目的地に向かわなきゃいけないと思うと、いつも乗ってるタクシーの運転手さんにも感謝しなくてはいけないなと思う今日この頃です。

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