海辺では何も聞こえない
サラサラと砂の落ちる
ザワザワと波の押し寄せる

縞模様の中に取り残された
高いところから落ちたせい
頭を打ったから鮮明になってしまった

口から何かがするすると
身体中をペイズリーが這い回っている
とても気持ちが悪いけれど
それではどうぞ
CGの中で必死に
必死にチャールストンを！

1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4前！後ろ！前！後ろ！
遡行！遡行！遡行！遡行！
ケークウォーク！ケークウォーク！ケークウォーク！ケークウォーク！

ところでよく思うの、どうしてすぐにオーガンジーのドレスの裾をどこかで引っ掛けてしまうのかしら
もう少しお淑やかに振る舞えばいいのかしらって
今日ももう破けてしまったわ
着替えなくちゃ
着替えなくちゃ
次は綿のドレスにするわ　気兼ねないものにね
だけどこれからの夜会にそぐわないかしら
1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.3.4！(踊れ)

追い詰められた
赤しか見えない
竹林の中
空に浮かぶ色んな文字
あれが食べたかった
これが飲みたかった
それが着たかった
せめてそのあとがよかった

後戻りのできない人生を生きるのだとよく歌は歌っている
どこまで本当に解っているかは疑問だけれど
踊れ！踊り続けろ！と叫んでいる
あなたは踊る？踊ったらどうなるかわかる？

いつかただの噂になるかもしれない本当の今を生きている
いつでも誰でも全部嘘にされることもある
それでも私たち今絶対！本当に！生きている！
忘れないでいようね！それでもだめなら！
すっきり忘れてしまおうね！(踊れ)

動画の編集間違えたかもしれない
今日の服間違えたかもしれない
この政治間違えたかもしれない
書いた言葉全部間違えたかもしれない

祈ったけど
当然ダメ
木々の声が聞こえない
世界の音が聞こえない
見える
今までより見える
噛みつかれたところは平気
本当かはわからない

アニメーションの1コマだけに
本当のことが書いてあるよ
探してみて
見つけたらこれをあげるから(踊れ)

電子レンジのあたためが終わったのにもう気付けない
誰が助けてくれるの誰も助けてくれない知ってる言われなくても
空は青いというよりは青く見えるだけ
見えるなら青でいいじゃん
どっちも正しくて間違っているなんて
ややこしくて疲れてしまう

"川が煮えている"
"黒い人の群れ"
"それも含めて愛して欲しい"
私は御免です

反転しないと見つからない
影の声
行方不明
9年前 26年前 29年前 35年前 75年前 97年前
520年前
1401年前

同じ方を向いて
あの雲の方
鉄塔を使って掻き回して
そうすれば見える

お願いやめてもう
熱い
見なければ無いのと同じ
知らなければ
この世も全て

切断
切断
切断
切断！！！！

ある夜私はやっとのことで
ここにようやく辿り着いて
流されなくなってから
まだ少ししか経っていないけれど
色んなことを突然に思い出す
途切れたりまた現れたりする
その度に叫んだり口の中を酷く噛んだり
鉄のような黒い味が嫌いでは無いのが救い
何か食べたい
何か飲みたい
だけど頭がはっきりしてしまう

もう何も思い出したく無い
新しい音で頭の中を満たして
だけど何も聞こえない
何も聞こえない