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【10分師匠】「人生とは織物である」〜志村ふくみ〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は志村ふくみさん。
志村さんは人間国宝にもなっている染織物職人の方で、随筆家としての活動もされている方です。

今回は志村さんらしいタイトルのお話で「人生とは織物である」。
人生を織物に例えられており、志村さんらしい人生哲学をご教示頂いております。

志村さんは、人の人生は織物のようなものだと言います。

経糸は既に敷かれていて変えることはできない。人間で言えば先天性のもので、生まれた場所や性別、生きる定めなどは全部、自分でどうすることもできません。

そこに緯糸が入ります。人生もこの通りで、いろんな人との出会いや、事件に巻き込まれたり、何かを感じ取ったりすることで、自分だけの色に染まっていきます。最後はトン、とやって1日が終わり、また次の日が繰り返されます。

いい加減に織っていると、当然いい加減な織物ができます。なので一つ一つ真心を込めて機織りをします。人生もこれと同じで、今日の一織り一織りを丁寧に行うことが、次の色にかかってくるわけです。

志村さんは今の若者は恵まれていると仰っています。周りには豊富な色で溢れかえっていて、逆に色に気づかないんだとか。

自分の色というのは、たった一つの色かもしれない。しかし、喜びや悲しみといった様々な感情や刺激を受けることで、その色は輝いていくといいます。その色に出会うための、人生ということです。

人生は自分次第でどうとでも良くすることができるものですが、生まれ持った才能や環境に影響があるのも事実です。それを経糸と緯糸という織物で表現されることが、さすが人間国宝志村ふくみだなと感じます。

ついついダラダラと日々を過ごしてしまいがちですが、毎日毎日丁寧に織っていく、生きていくことで、自分なりの人生、そして色を輝かせていきたいなと感じました。


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