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#182 AIの普及が低賃金の労働を増やしてるってマ?【一笑門 マガジン】

どうも!海先輩です!

このマガジンでは、毎朝配信しているPodcastプログラム「海先輩の一笑門RADIO」の内容を発信しております。

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ここ最近はChatGPTの色々な活用を開拓していて、キャッチコピーの案出しをしたり、事業企画をする際に競合サービスを挙げてもらったり、「もしシンデレラの物語が半沢直樹の登場人物だったら?」みたいな大喜利チックなことをさせてみたり。

AI活用の1番のメリットは、思考の時短にあると思っています。

ChatGPTの回答を丸々使うことは無いのですが、アイデアに多角的な視点から刺激を与えてくれるので、思考→ヒラメキまでの時間を大幅に短縮できるんですよね。

そんなChatGPTをはじめとする便利なAIですが、世界に低賃金の仕事を生み出している現状もあるようです。

おはようございます。海先輩です。

今日は、AIが低賃金の労働を生み出しているというお話です。

AIの活用方法と合わせて、AIが普及することのリスクも同時に議論されておりますが、米シリコンバレーの経営者や優秀な政治家が語るリスクは、「セキュリティー面」「情報操作によるネガティブキャンペーン」「AIの倫理観」などが主です。

そんな中、11月にイギリスで開かれたAIの安全性について議論する「AI安全サミット」では、AIの利用がもたらす潜在的なリスクは、特にグローバルサウス(新興国・発展途上国)にとって懸念すべき事項だと言われています。

先日"お家騒動"でも世界を揺るがしたOpenAIのCEOサム・アルトマン氏がメディアで称賛される一方で、アジアでは多くの労働者がAIシステムの運用を支えている事実もあります。

インドと東南アジアは、AIのアルゴリズムの訓練や、不適切な内容の監視にたくさんの労働力を提供しており、中国では宅配ドライバーやグラフィックデザイナーなど、2億人以上のギグワーカーが単発で仕事を請け負って、AIが動かすプラットフォームで生計を立てている現状です。

ネット上では、「ギグワーカーは青春飯に過ぎない」という指摘もあり、これはギグワークの定番である配達員などは体力勝負である点や、社会保障が不足している点で、長期的に見ると安定した働き方ではなく、若いうちだけできる仕事と言われているためです。

人間が行うと大変な仕事を効率的にこなしてくれるのがAIというイメージが持たれていますが、そんなAIが世界では低賃金の労働者を増やしているという事実もあることに驚きました。

AIと経済について研究している学者によれば、AIが職場に普及することで雇用が不安定になり、仕事量が増えると見立てている人もいるそうで、企業は労働力をより正確に管理できるようになったものの、AIが労働者を度外視して効率を最大化すると、今度はアルゴリズムのもとで労働負荷が増えてしまうというジレンマがあることが明らかになったそうです。

インドやベトナム、バングラデシュ、インドネシアなどでは、特に製造業でAIによる雇用の置き換えが増えており、大量の失業は社会の不安定化につながり、国の福祉制度の負担にも影響が出る懸念がもあります。

AIに限らず便利なものが出ることは快適で嬉しい反面、問題やリスクも孕んでいることを忘れないようにしないといけないですね。

地球温暖化もそうで、産業革命以降技術の発展で人々の生活は大きく好転したものの、その代償として環境に悪影響を与えてしまっています。

技術の活用と合わせて、そのリスクについても議論する意識も持っていきたいと思います。

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