見出し画像

あの対談のこと。

本を書いています。 Vol.31

ここの所、なんだかバタバタしてしまって…と言っても、もちろん本当に手足をバタつかせているわけではありません。バタバタしてるって何でしょうね。自著の中では「余裕が大事」なんて言っておきながら、すみません。

それはそれとして、このnoteもちょっと間が空いてしまいましたが、この間にも色々面白いことがありました。ちょっとだけ遡りながら、何回かに分けて振り返っていきたいと思います。

まずはタイトルの通り、あの対談のことです。8月23日、あの「Newsweek 日本版」に、こんな記事が載りました。

繰り返しますが、あの「Newsweek 日本版」です。あの「Newsweek 日本版」に、こんな見出しが出たことは、おそらく初めてでしょう。



この見出しはライターさんのお手柄だと思うのですが、どこまでも懐の深い「Newsweek 日本版」さんには、感謝と畏敬の念しかありません。

ときに田中泰延さん(以下ひろのぶさん)とは、ずいぶん前からTwitter上ではつながっていたはずですし、その頃は同じ会社に所属していたのですが、実は面識はありませんでした。

正直「いつもTwitterで面白いことを言い続けている会社の先輩らしいんだけど、この人は何者なんだろう?」と思っていましたすみません。もっと言うなら、本当に存在しているのかどうかも疑わしいとすら思っていました…。

ただ、ひろのぶさんのツイートはいつもひたすらに面白く、とにかく数も多い。Twitterというのは、ひろのぶさんのために開発されたんじゃないだろうかとすら思えるような、そんな印象を勝手に受けていました。

そんなひろのぶさんは、あれよあれよという間にフォロワー数も増え、一度もお会いすることもなく(同じ会社なら、その内どこかの編集室とかで「もしかして、ひろのぶさんですか?」とかいって遭遇することもあるんじゃないかと思っていました。実際にそういうケースはままあります)、ついには会社を卒業(失業?)されて青年失業家となり、さらに天上界の人へとなられていったのでした。

そんな中、私が初めて本を出版するに当たって、たまたまちょうど同じ頃にひろのぶさんが初の著書を出版されると聞きつけ、「これはまたとないチャンス!」と思い、ぜひ対談をさせてもらいたいと、こちらからお願いをしたのでした。

最初に対談をお願いしてから、なんだか色々あって、実際の対談のタイミングが遅れてしまったのですが、思えばあの対談の日は、例の「ぼったくりバー 法外」にぼったくられに行く前の日でした。というか、対談をした日に、ぼったくりのお誘いを頂いたのでした。

そういう意味では、私にとってはベストなタイミングでの対談だったのかもしれません。

はてさて、いざ対談に臨むには、何か準備しないとな…と思っていたところに、ひろのぶさんからこんなDMをいただきました。

今にして思えば、これは壮大なフリだったんですね。こんなやりとりを見せてしまうのも無粋な気もしますが、まぁもう時効でしょう。そのとき、私もこう返していました。

これ、私はてっきり「ひろのぶさんはああは言ってるけど、さすがにそんなに付箋なんて貼ってこないだろう」とタカをくくっていたのですが(文末のwがそれを物語っています)、でも一応、こっちは真に受けた体でアホみたいに付箋貼っていこう、と企んでいたのでした。

付箋だらけの本を見て、ひろのぶさんは「あ!本当に貼ってきたんだ。えらい!」とでもおっしゃるのではないかと思っていたのですが、まぁそれじゃやっぱり面白くないわけで、そこをキッチリ付箋貼りまくってくる所が、ひろのぶさんの、ひろのぶさんたる所以なのだと思います。

この対談の中でも出てきますが、自分だけ部外者になって静観するのではなく率先して汚れにいく、と。有言実行。さすがすぎて参りました。

案の定、対談の場でお互いに本を出したときは記事の通りで、のっけからボケの応酬が始まっていたのです。そう、全ては計算され尽くした流れだったのです。ひろのぶさん、おそるべし…w

ただ、この「嘘の付箋対決」が見事なアイスブレイクになりました。実は、私はああいう対談は初めてだったので結構緊張していたのですが、とりあえず嘘でも何でも付箋を貼っておいてよかったと、心から思いました。いや、私の付箋は全部ホントなんですけどね。

それはさておき、ひろのぶさんと真っ向勝負(何の勝負だ)で対峙するときには、こうも油断ならないものかと、違う意味でのドキドキ感がありました。いつどこからボケが飛んでくるのか、そもそもどれがボケなのか、むしろボケじゃないのはどれなのか…常に気を許すことができません(笑)

今をときめくベストセラー作家の時間を拘束して1時間半も話せるなんて、何とも贅沢な話で恐縮なのですが、この記事からも伝わってくる通り、終始笑いの絶えない楽しい時間でした。その証拠に、見てくださいこの写真。

私のことを知っている人はわかると思いますが、私、めったにこんな笑い方しません。そのせいか、若干ひきつって見えるのは気のせいです。

実はこの対談の前に、一度はお会いしておきたいと思い、ひろのぶさんと阿部広太郎くんの対談イベントにお邪魔していたのですが、やっぱり会場中がもうドッカンドッカンウケてるわけです。

ひろのぶさんがすごいのは、文章も面白いのですが、ライブのトークもめちゃめちゃ面白い所です。そこは自分のすごく苦手なところで、やはり小麦粉の量の違いなのかもしれません。私のようにひろのぶさんのことをTwitter上でしか知らず、ご本人に会われたことのない方はぜひ、トークイベントに行ってみてください。何とひろのぶさんは、実在します。

そして、この記事では書かれていなかったのですが(そりゃそうだ)、対談の終盤には私が作った「会社員将棋」を一局、指させて頂きました。

これがまた実にくだらなくて笑ってしまうようなゲームになっていまして、結果はたまたま私が勝ってしまったのですが、最後まで笑いっぱなしの1時間半でした。

なんにせよ、私のようなものにお付き合いいただき、ひろのぶさん、ありがとうございました。ひろのぶさんには足を向けて寝られないので、最近は西枕で寝ています。また機会があったらぜひ、よろしくお願いします!

次回はたぶん、私の娘が書いた「読みたいことを、書けばいい。」の読書感想文について書きたいと思っています。ひろのぶさんつながりのネタばっかりですみません。いや、すみませんじゃないか。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?