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フィリピンの実態を右端から左端まで味わった話

会社で実施しているとあるプログラムに応募し、社会課題解決に取り組む一環としてフィリピンに来ています。プログラムを回してくださっているのはクロスフィールズさん。さまざまな新興国へ人を派遣し、課題解決と人材育成を行なっています。
今回は、さまざまな理由で学校に行けなくなったOut-of-school youthのために教育アプリケーション開発をしている組織へ、3ヶ月間UI/UXデザイナーとして参画することになりました。
ここで感じたフィリピン事情や体験を記していきたいと思います。

フィリピンといったら何を思い浮かべますか?

私はとにかくバナナのイメージでした笑
現地にいく前にフィリピンについてネットで色々調べたときは、
・カットフルーツや水道水は飲んだらダメ
・タクシーではなくGrabを使う
・貧困層が厳しい暮らしをしている
みたいなことを知りました。
そうかそうか、と思いつつも、結局現地に行ってみないとわからないことも多そうだなと感じたので、あまり深くは調べず現地入りしました。

驚きポイント3連発

尋常じゃないドライブテクニック

実際に来てみて、まずすっごいドライブテクニックに驚きました笑
車線なんてまったく関係なし、いきたい方向へガンガン車を走らせないと前へ進めない、ゆえに交差点があれば渋滞が発生しています。車体同士の距離は人の体がやっと通るくらい。すごすぎです…。

開拓された地区の発展ぶり

空港から車でほどなく走行すると高層ビル群が一部地域に密集しています。こういった地域が数カ所あり、そこの発展具合が度を超えていて驚きました。
ニューヨークのような、ヨーロッパのような、、さまざまな国のレストランを楽しむことができて、日本とさほど変わりません。(日本より単価は安いのでその分よりよいかも…)

"他人"という概念がない?フィリピンの人々

笑顔で挨拶をしたら、みんな笑顔で返してくれます。セキュリティの警備員や受付窓口のお姉さん、掃除係の人、すれ違う人に挨拶をするともう知り合いになれます。
そうすると、いろいろ話をしたり、みんなすごく協力的になって助けてくれたりするんです。このコミュニケーションが本当に大事だと感じています。そしてフィリピンの人々はどんな人にもまっすぐなんだなと、日々感動しています。

厳しい暮らしをしている人が大半

貧困層地域と呼ばれているところへ訪れた時、発展している地域とのギャップが確かに存在していました。車で1時間も移動すると、子どもたちが道路で楽しそうに遊んでいました。だいたい6畳くらい?の家が連なっていて、電気は十分に通っている様子ではありません。(実際フィリピンではこういった暮らしをしている人が大半で、上記で述べたような発展地域はごく一部だと聞きました)
この地域でOut-of-school youth向けに教育活動をしているセンターへ行き、その生徒たちにインタビューさせてもらいました。


なぜ学校をやめてしまったのか、何の教科が好きか、今どんなアプリが流行っているのか、将来は何になりたいのか…。日本から来た謎の女からの質問にも関わらず、生徒たちは本当にまっすぐに答えてくれました。

どんな状況でもスマホはある。生活形態にあった料金設定

意外だったのですが、必ずと言っていいほどみなさんスマホを持っています。ただいっぺんにたくさんの通信料は支払えないので、1日数GBいくらとか、2日数GBいくらという料金形態でフィリピンの通信会社は提供してるそう。あとはFreeWi-Fiのあるところで通信したりしています。こういうところにフィリピンUXを感じたりしました。

彼ら、彼女らの人生を支えるきっかけになるかもしれない

フィリピンでは一定の教育をクリアしないと仕事をみつけることができません。センターでインタビューをして、生徒たちは本当にさまざまな状況下にいて、通常の教育をうけられていない実態を知りました。
いつでもどこでも自分で時間をつくって学べるようなアプリができたら、それが生徒たちにとって大きな転機になるかもしれない。彼ら、彼女たちのために、よりよいアプリを開発したい、と強く思いました。

仕事をする=生きる

センター訪問後、晩ご飯にイタリアンを食べに行きました。
そこで働いているウェイター、ウェイトレス、掃除係の人は貧困層地域から働きにきている人かもしれない。
お客さんの1人は付き人を雇っていました。その付き人も同じく働きにでている人かもしれない。
その関係性は上下ではなく、仕事を与えることができる人と、仕事を与えてもらってる人との、支え合いの精神とも思える関係性をみた気がしました。

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