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ざわつき

悪夢をみた。一向に文字が書けなくなる夢だった。ざわつく。この胸の辺りのざわつきのわけは、自分自身いくつか心当たりがある。夢のせい、だけではない。脳みそのつくりだとかそういうことには全く詳しくないが、本で読んだ情報でいうと人は過去の記憶から自分というものを認識するらしい。ずっと弱虫だった。自信もなかった。人を信じすぎて壊れたこともあった。正しさとはなにかがわからなくて、周りの大人たちに判断を委ねてきた。人の顔色ばかりみていた。人の欲しい言葉ばかりを吐いた。そういった記憶の積み重ねが今このざわざわを生んでいるんだと、思う。でも、そういう自分を辞めようと決めたのは他の誰でもない、私だ。このざわざわの責任を取らないといけないのは私自身だ。乗り越えないといけない。そうじゃなきゃ、踏み出したことに意味がなくなってしまう。もう弱虫はやめだ。深い呼吸で酸素を脳みそ、全身に行き渡らせる。自分に負けることだけは、しない。もう、決めたことだから。

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