エッセイ | 下書きを倒す
私は毎日のようにエッセイを投稿しているけれど、決してエッセイを毎日書いているわけではない。書きためたエッセイを1日ずつ投稿しているだけだ。
予定がない暇な日は下書きにたまっているエッセイをどんどん書いていき、投稿できる状態にしてストックしている。
また、あらかじめエッセイを書く時間などないと分かっている日があれば、その日の分を事前に書きためている。
そのため、いつも下書きには何日分かのストックが存在している。
しかし、下書きにあるストックは2通りのものが存在し「すぐに投稿できる記事」と「タイトルに簡潔な内容を書いた記事」がある。
「すぐに投稿できる記事」はその通りの記事で、公開設定をしてしまえば投稿できる。こういった記事は2つほどあるのが常なのだが、できる限り週末などで一気に増やしている。
「タイトルに簡潔な内容を書いた記事」は私が書きたいと思った内容を外出先から追加することで生まれている。この記事が多ければ多いほど助かるのだが、最近はこれが増え過ぎて困っている。
現状では10記事ほど未完の記事があるのだが、増えれば増えるほどぱっと見の記事ストックが多く見えて、それを見た私は油断してしまうのだ。
「こんなにあれば今日は書かなくていいかも」といった具合にサボり魔へ変身してしまう。
増え過ぎた「タイトルに簡潔な内容を書いた記事」を消化することに決めた私は古いものから順に書いていくのだが、正直なぜその記事を書きたいと思ったのかを思い出せないものも多い。
そんな記事を書くのは疲れるもので、なかなかタイプが進まない。
ちょっと前の自分を思い出し、その時に何を考えてどう感じたのかを想像する。パソコンの前で悩んでいるだけなのだが、これがもう真剣な作業のため疲れるのだ。
そんなふうに作業を進めてエッセイを書いていくが、書きたい内容を忘れてしまった下書きほどタチの悪いものはない。
この記事なんてほとんどグチのようなものだから、思ったことをスラスラと書ける。他の記事に比べれば半分くらいの時間で書けてしまう。やはりリアルな感情は文字に起こしやすい。
やっとの思いでエッセイを書き終え「すぐに投稿できる記事」となる。今度から書きたい内容は詳しく下書きにしておこうと心に誓った。
週末には残りの下書きも全て書き終えるようにしなければならない。
これはエッセイを書くことであり、過去の私との戦いでもある。
おまえを倒すまで私は負けない。
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