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[#53] ブライトン&ホーヴ食べ歩き② “POMPOKO”

2015年の日本貿易機構(JETRO)の調査資料によると、ロンドン市内にはレストランが21,000店舗あり、そのうち日本食を提供しているレストランは510店舗だったそうです。その割合およそ2.5%。(ちなみに2014年の東京都の調査では、都内の飲食店舗は75,000店舗超。総数がロンドンの約3.5倍!)

私が滞在していたブライトン&ホーブにもいくつか日本食レストランがありました。
提供メニュー別に大別すると6分類に分けられ、寿司か、ラーメンか、カレーか、焼き鳥か、粉物(お好み焼きやたこ焼き)か、それ以外、という感じでした。
経営も日本人オーナーやシェフのいるレストランと、全くいないレストランがあり、ブライトンで有名な寿司レストランのいくつかは韓国人オーナーがやっているという話を語学学校の先生から聞きました。

標題の、ぽんぽこ食堂 POMPOKOは、それ以外のカテゴリに含まれる丼ものを扱っていました。

詳細は確認できませんでしたが、ネットの情報を遡ってみると2008年にはもう営業を開始していたようです。
ブライトンのランドマークであるRoyal Pavilionからも程近い、歩行者も多い抜群のロケーションにあり、平日休日時間帯を問わず、狭い店内はいつ見ても賑わっていて、行列ができていました。

人気の理由は、メニューの豊富さと比較的安めの価格。
メニューは親子丼、うなぎ丼、唐揚げ丼、カレーや焼きそばなど40品目以上のメインとなる丼ものと、餃子やたこ焼きや海老フライなどのサイドメニューが10品目ほどあります。

それらが大体£7〜9(インフレ前は£5台だったらしい)で食べられるので、外食が何でも高いイギリスにおいては、かなり安い価格帯となっています。ちなみにラーメンは一杯 £10(1,700円以上)は平気で超えていきます。
それでいて提供も早くて、それなりに美味しい。回転が早いのでお客さんが並んでいても、そんなに待つことなく席へ案内されます。

あと店内にほぼ全てのメニューの写真があることも人気の秘密の一つなようです。(イギリスのレストランでは文字での説明だけで、写真つきでないことが多いので、思ったよりしょぼいなんて日常茶飯事。)

まさに地元の【安い早い美味い店】として隆盛しているようで、ブライトンの日本食レストランを紹介するWEBサイトなんかでは必ずと言っていいほど紹介されています。

私は豆腐照り焼き丼(£7)を頼んでみました。

Tofu Teriyaki Don

ベジタリアンというわけではありませんが、日本では滅多にお目にかかれない豆腐丼が、一体どんな姿、味なのかが気になったので選びました。

あんまり待つことなくお盆に乗せられてサーブされた豆腐丼は、厚揚げになる手前の、少し揚げられた豆腐に、やや酢が強めな甘辛なタレが絡んでいます。

これは…照り焼きというか、酢豚味?

という具合だったので、こちらも日本人が作った日系レストランなのか、日本リスペクト?から生まれた日本食のレストランなのか、どっちなんだろうっていうゆらぎのあるお店でした。

ではまた。

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