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絵のある陶磁器 仁清・乾山・永樂と東洋陶磁

三井記念美術館のリニューアルオープン記念展の第一弾。2022年4月29日~6月26日開催。

リニューアルオープンとのことですが、一般客の目線では変化が分かりませんでした。照明がLEDになったらしいのですが、知っていても以前と違うようには見えません。
ただ、LEDでも何でも、茶碗に上からだけ光を当てると側面が影になって、今回のテーマであるせっかくの「絵」がよく見えませんよ、とは申し上げたかったです。せめて台がツヤツヤの白だったりすれば反射光で見えるのに、マットなグレーなんだもんなあ…。

出品作のうち個人的な好みでは、野々村仁清らしい端正な美をたたえ、桐の葉のメタリックグリーンが映える「色絵いろえきり巴文ともえもん水指みずさし」と、永樂保全の緻密な絵柄の「祥瑞しょんずいうつし芋頭いもがしら水指みずさし」が目を引きました。

江戸時代、三井家は京都に住み、野々村仁清・尾形乾山・永樂保全・永樂和全と続く京焼の陶磁器を好んだとのこと。祥瑞写・交趾写といった写しを得意とした永樂家の作品には、今まであまり注目したことがなかったので、興味深く感じられました。

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