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視野を広げて楽観視しよう

楽観視することは大切です。とくに今のような時代、世の仕組みを学べば学ぶほど、悲観してしまうような人たちも多いかと思います。

そんななか「いや、希望がある!」と思える見方ができたら、それはとても幸せなことです。

円高でダメになった日本経済だからこそ、円安になれば勝てるようになるんですよ。IMFのGDPの成長予測からもわかるとおり、来年は日本の株価が、世界の中でいちばんパフォーマンスがよくなると断言しますよ

Smart FLASH
「「賃金が上がらない日本こそ、世界経済で勝てる」専門家が円安、物価高に悲観しないワケ」
2022年11月18日より引用

優秀な日本製品をバンバン生み出していって、それを輸出していくことを考えたら、円安は有利というのはよく分かります。

でも、本当でしょうか?

もちろん一理あります。昔、私が学生だった頃、指導教授に「円高が望ましいのか?円安の方がいいのか?」という質問をしたときに、「どちらとも言えない」と答えられたのを覚えています。

1990年代の話です。

その頃、日本は輸出大国で、貿易収支も大きく黒字になっていました。当然、円安のメリットが大きかったと言えます。しかし近年、日本の貿易収支は赤字となっています。

これは肌感覚としても理解できることです。今、私たちの周りは、輸入品で溢れかえっています。昔では、考えられないレベルです。つまり、円安になってしまえば、私たちの身の回りにある商品の値段が、即、上がることを意味しているわけです。

円安?そりゃ、辛くなるに決まっています。そんなに楽観視できません。


日本企業のよさについても、「ぼったくり」が下手だという点、その通りだと思います。

しばしば日本企業は生産性が低いと指摘されますが、大きな間違いです。欧米のいう“生産性”とは、どんどん値上げをして利益を上げることです。いわば、消費者からいかにうまく“ぼったくり”できるかということ。一方、日本企業は値上げできるときに値上げせず、値上げが必要になったときには、企業努力で回避しようとするんです。つまり、お人よしで“ぼったくり”が下手なんですよ

Smart FLASH
「「賃金が上がらない日本こそ、世界経済で勝てる」専門家が円安、物価高に悲観しないワケ」
2022年11月18日より引用

資本主義の本質は、企業がいかに利益を上げるかであり、それは「いかにぼったくるか?」ということと紙一重です。

紙一重どころか、短期的に利益を上げることばかりを追い求めるようになった結果、世界的に「ぼったくり」がうまい企業が、高い評価を受けるというスパイラルに陥っているとも言える状況になってきました。特定民族に対する強制労働に目をつぶって、安価な労働力を使い倒して、利益を上げるなんて「ずるっこ」が許されてしまうのは、その表れともいえます。

その点、そういう「ぼったくり」が苦手だというのは、日本企業の良い点かもしれません。しかし、そうした点が、必ずしも私たち日本人にとっての幸せに繋がるかは微妙です。

なるべく「ぼったくり」をせずに、頑張って生産性を高めて、せっかく利益を上げても、それが働いた従業員である日本人ではなく、円安によって株式などを買い占めている外国人投資家の懐に入るという構図が強くなってきています。上掲、引用文の「日本の株価が、世界の中でいちばんパフォーマンスがよくなる」というのは、まさにそのことを指しているわけです。

そうした構造的な問題が是正されない限り、私たち日本人の暮らしが良くなるとは言いにくい状況です。

会社はどんどん儲けを増やしてきてるのに、それを社員の給料に全然回してなかったということです。このグラフは平均のグラフですから、社員を冷遇する会社だけというわけでなく、平均的な会社はみなそうしていた、ということです。
じゃあ、その儲けたおカネがどこに行ってるのかというと、このグラフから、「株主」に回されていたっていうことがハッキリとわかります。このグラフに記載のように、「株主配当」は、この20年で、5倍以上に膨れ上がっているんです。

マネー現代
「会社の利益は増えても「日本人の給料」が20年間増えなかった「本当の理由」」
2021年11月26日より引用

そういう現実から目をそらして、「大丈夫、これからいい事が起こる!」というのは、ちょっと都合がよすぎるのではないかと思えてなりません。それは楽観ではなく、ただの現実逃避である可能性すらあります。

悲観しないのは、大いに結構です。せっかく生きているんですから、希望をもっていきましょう。でも、現実逃避はいけません。もっともっと勉強して、正しく楽観していく必要があります。

そういう意味では、宇宙の仕組みを勉強するのだって、とても大事なことです。

社会科学だけではなく、自然科学の探求だって大切です。宇宙の仕組みを考えてみたり、死生観を養うことで、今までよりも広い視野を持つことができれば、正しく楽観するための要素だってみつかるはずです。


死後の世界に関する「意外な考え」??

そんなタイトルの記事をみかけたら、気になって、ついつい覗いてしまうじゃないですか(笑)。

「死後の世界の半信半疑論」と呼ぶべきものであり、宗教が語る「死後の世界」について、どこかに、その存在を信じたい思いはありながらも、現代の科学が「死後の世界」を明確に否定していることから、なかなか「死後の世界」の存在を積極的に信じることができない立場である

文春オンライン
「「死後の世界の存在を信じますか?」原子力工学の第一人者が明かした“死後”についての“意外な考え”とは」
2022年11月18日より引用

でも、なんてことはありませんでした。

意外でもないし、深みもありません。そもそも「現代の科学が「死後の世界」を明確に否定している」なんて、言ってしまっている時点で、底が知れてしまうような内容です。現代の科学は、「死後の世界」を明確に否定しているわけではなく、「否定も肯定もできずにいる」と言うべきです。

だからこそ、こうした問題については仮説が必要であり、それを十分に検証していくことが大事なのです。

楽観してる?それは、世界の仕組みに対する理解が足りないんじゃない?
悲観している?それも、宇宙の仕組みに対する勉強が足りないかもですよ?

いや、最終的には楽観視していきましょう。徹底的に視野を広げていけば、きっとそうなっていきます


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