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"時間に追われる"か"時間を追い越す"か

止まっている時計も、日に2度正確な時を刻む…」 

〜英語の格言〜


突然ですが、皆さんにとって腕時計ってどういう存在ですか??

腕時計に凝る人って多いですよね〜。

特に男性にとっては、車やオーディオなどと並んで、お金をかけるモノの筆頭に挙がるアイテムのひとつでしょう。

個人的に世の中のヒトをみると、

【1】ただ時間を知る道具と考えている人
【2】〝ステータスシンボル〟として身につけている人
【3】〝一生モノ〟として毎日一緒に生活している人

の、3種類ぐらいに分けられる気がします。

僕は個人的に【1】か【3】が時計をつける本来の意味だと思っています。

こういった理由で身につけいる人の時計の共通点は、とにかく〝シンプル〟であることですね。

特に【3】の〝一生モノ〟として毎日一緒に生活している感覚の人が持っている時計は、見ただけで、惹きつけられる〝何か〟があります。

チャンスがあって話を聞くと、やはり様々なストーリーやヒストリーが沢山詰まっている事が多い。

〝お父さんから譲り受けた時計〟だったり、
〝一生懸命お金を貯めて買った時計〟だったり
〝大切な人に買って貰った時計〟

だったりするわけなんです。

僕が持っている時計は全て、極端に高価なものは無く、いたってシンプルなモノばかりです。正直あまり高価な時計に興味がないんです…。

では僕の相棒達を紹介しましょう。

長年の間、毎日一緒に生活してきている感覚があるせいなのか、時計の方が僕に馴染んでくれているせいか、よくわかりませんが、本当に多くの人に、「なんか格好良い時計してるね。」と声をかけられます。

もっとロレックスとかオメガとか、良い時計しているヒトは山ほどいるだろうに…と思った事が何回もあります。

僕の時計の特徴は、

●手巻き(自動巻も含む)であること
●装飾の少なくシンプルなこと

くらいです。

特に重要なのは〝手巻き〟であること。

動いている時の〝チチチチ…〟という歯車の音が昔から好きです。

朝起きて毎日巻いて、家を一緒に出ます。

いつも左手首に巻いているのですが、つけている感触があまりありません。

…実は日中、僕はあまり時計を見ないんです…(笑)

なぜなら、

〝時間を追い越す〟

これが僕の毎日の習慣になっていますから。

だから、時計が正確に時間を刻んでいる必要もないんです。

夜、仕事が終わるくらいに見たら、大体止まっています(笑)

その時はそのままにしておいて…「あっ、お疲れ様…」って言います。(ただ単ににオーバーホールが必要な時期を過ぎただけなんですがね…(笑))

朝出て行く時に一緒に動き出して、仕事が終わった頃に止まっている。

最近この感じがたまらなく愛おしいんですね〜。

歳をとった証拠でしょうか。

さて、冒頭で紹介した格言

「止まっている時計も、日に2度正確な時を刻む」

これ、あんまりいい意味で使われていませんが、僕の中でとても大事にしている言葉のひとつなんです。

(〝愚かな人でも、たまに良いことを言う〟みたいな意味合いで紹介されることが多いので…)

この言葉、すごく不思議なんです…何が不思議かって、

〝時間に追われている人〟にはネガティブに聞こえ、
〝時間を追い越している人〟にはポジティブに聞こえるんです。

〝時間に追われている人〟と言うのは、

文字通りギリギリの時間に行動している人もそうですが、

僕は〝最新の流行〟を追いかける人も同じだと思っています。

頑張って『最新の流行』を取り入れても、すぐ後ろから猛スピードで『次の最新の流行』が追いかけてきます。

そういう人の時計って最新技術が搭載された時計だったりしません?

リンゴマークの時計とか…(笑)

そういう人に限って、電車が5分、10分遅れただけで不機嫌になったりしませんか?(笑)

駅員に文句言ったり…

きっと約束の〝時間〟がすぐ後ろに迫っているんですね…

一方、〝時間を追い越している人〟というのは、文字通り定刻のはるか前に行動している人もそうですが、

僕のイメージでは、「大局」を捉えることができる人です。

過去の大きな流れ(歴史)の中で見れば、物事の多くは〝同じことの繰り返し〟であることが簡単にわかります。

そしてそこには〝普遍〟が必ず存在することも…だから焦ることがない。

このような人は、その時、世の中の流れが「そっちじゃないよ。」とうそぶいても、決して焦らず、自分にとって〝大切なこと〟や〝すべきこと〟に、黙々と専念しています。

するとそのうち、時間が(時代が)追いついてくるのです。

ビスマルクの言う通り、

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」んですね…

僕は、〝時間を追い越している人〟でありたいと常々思っています。

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