見出し画像

性格よりも気質、でも考え方が一番

ITサポーターTsuchidaの土田です。私は子供のころから、皆と同じとか敷かれたレールに乗ることに違和感を覚えていました。
私が思うに、人間には性格・気質・考え方があって、それらの組み合わせによって人格が出来上がる気がします。

私は性格は内向的で、気質は粘着分離気質だから、日本の学校教育からすると消極的で集団生活になじまない浮いた人間になるんだと思うのです。だから、学生時代にいい思い出もなく、学生よりも社会人の方が気持ちが楽な気がします。

性格

性格って明るくて人当たりがいい方がプラスに思われ、暗くて人当たりがよくないとマイナスに思われがちです。性格って社交性とつながっている気がします。日本ではポジティブとネガティブって性格だと思われがちですが、本来ポジティブとネガティブは考え方なのです。実は私が子供のころから悩んでいたのは内向的な自分の性格だったりします。

気質

気質って同じことがずっと続けられるかとか、悪いことがあってもくよくよしないとか、性格と思われていることは気質だったりします。実は気質によって仕事の向き不向きかって決まります。気質に生まれ持った能力の組み合わせが才能と呼ばれるものです。スポーツを見ていると、才能のない人がどんなに努力をしても、スタート地点にさえ立てなかったりします。親が子供をスポーツ選手にしようとしても才能がなければ、職業してのスポーツ選手は無理なのです。

私が気質を知ったのは、就活直前の大学での適性検査でした。クレッチマーの気質分類で、分離気質の強い粘着分離気質で、友人と比べてものすごく顕著の出たのです。私の気質だと研究開発に向いていて、営業には向かないと診断されました。でも私立文系の学生でメーカーの就活で研究開発の仕事などなく、当然就活で苦しむことになります。苦し紛れにSE・プログラマの道に進んでしまいましたが、苦し紛れの選択が自分の気質に合っていたわけで、仕事には気質が大事なんだと思っている次第です。

同じ気質の中で、生まれ持った能力の違いがあるので、気質と能力が仕事に影響してきます。

考え方

私は10年以上前に一度カード会社の申込書のシステム開発の手伝いをしたことがあります。DBや開発言語もオープン化しているのですが、システム設計が汎用コンピュータ当時のものだったのです。
汎用コンピュータの時代ってキーパンチャーが紙を見ながら入力するので、正しい入力のためにエンター・ベリファイで二人が同じデータを入力して、入力間違いを検出する方式をとってきました。手伝ったシステムがエンター・ベリファイの入力方式を引き継いでいたので、システムが妙に古臭いのです。

私のように古臭いものは新しくした方がいいという考え方は少数派で、指示されたプログラムを一生懸命作成するという考え方の方が主流なのです。
特にITゼネコンの社員はスケジュール管理しかしないので、ある意味システムの素人がゆえに、今動いているシステムが絶対なので、現行踏襲に新機能を盛り込むことしか考えません。

下請けのシステム会社はいいシステムを作ろうとするのではなく、ITゼネコンの担当者に気に入られることが次の仕事につながるので、古臭いシステムを無理やり稼働させるために尽力します。ある意味古臭いシステムがいまだに健在なのは、効率的なシステムを作ろうと考えるのではなく、ITゼネコンの担当者に気に入られようという考え方のエンジニアがいるからです。ITゼネコンの担当者に評価されることが、自分の存在価値や自己肯定感にもつながっているんだと思います。

考え方って人間が行動を起こすときの一番重要なことになります。何のためにやるかというのは、性格や気質ではなく考え方の問題なのです。

日本の学校教育は、同じような考え方をさせようとしていて、異なった考え方を異端のように扱っている気がします。まあ社会がうまく回っていた時代ならまあしょうがないかと思うのですが、社会が停滞しているときはみんな同じ考え方が社会の停滞をより長引かせるのではないかと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?